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ぼくらが夢見た未来都市 PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2010/06/17 |
JAN | 9784569779577 |
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ぼくらが夢見た未来都市
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
「高度成長期、少年向け雑誌のイラストや漫画に描かれた超高層ビル群、エアカー、空中都市などに、子供たちは魅了された。建築家たちも、増加する人口に対応するための巨大な東京計画を次々と発表した。一九七〇年の大阪万博は未来都市の実験場だった。しかし、四十年後の上海万博で展示された未来都市...
「高度成長期、少年向け雑誌のイラストや漫画に描かれた超高層ビル群、エアカー、空中都市などに、子供たちは魅了された。建築家たちも、増加する人口に対応するための巨大な東京計画を次々と発表した。一九七〇年の大阪万博は未来都市の実験場だった。しかし、四十年後の上海万博で展示された未来都市は、大阪万博とたいして変わっていない。未来都市は構想できなくなったのか?いまやノスタルジーなのか?ダ・ヴィンチから現在まで、建築家たちやSF作家たちが描いた未来都市像の変遷を辿る。」 「戦後日本住宅伝説―挑発する家・内省する家―」のキュレーターを務めた五十嵐太郎氏と評論家磯達雄氏の共著。主に1920年代~2000年頃までの都市計画、建築思想を設計図や写真、小説や映画、漫画などを並べてざっと説明。この本を見ると、SF小説は建築史と共に進化してきたことがよく分かる。特に第8章では「サイバースペースの彼方に」と題して、J・G・バラード「コンクリートの島」、ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」「カウント・ゼロ」「ヴァーチャル・ライト」「あいどる」、グレッグ・イーガン「ディアスポラ」、神林長平「過負荷都市」、映画「ブレードランナー」などを挙げながら60年代70年代以降の、熱気の冷めた「未来都市」像を紹介している。 また、この本では「未来都市」や「都市計画」について言及する時にこれぞ未来都市の博覧会と言うべき大阪万博(しかしコンピューター制御の未来都市は予想を上回る圧倒的な入場者たちによって制御不能の大混乱に陥る)と、ヴィジョンの曖昧な愛知万博(開催前から国民の批判を浴び、計画が二転三転)を引き合いにだしている。愛知万博開催時、さんざんテレビの映像を観たけれど全然興味が湧かなかったのは、パビリオンの建築が建築家のものではなく、大手ゼネコンや広告代理店に拠るものだったからなのか。あれ全然ワクワクしなかったもんな。太陽の塔ならぬ、藤井フミヤの大地の塔とかもすっかり忘れてた。革新的な芸術よりタレントの知名度。溜息。 2020年の東京オリンピックまでに東京はどのように変わっていくのか。街は刻々と「再開発」されて行くが、万博のパビリオンと違ってオリンピックが終わった後も、街は残る。安易な街づくりはしてほしくない。ドバイや上海みたいなのも困るけど……。
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18世紀に創造された未来は大阪万博でも同じような姿だった。そして上海万博においても未来の姿はそのまま止まったままだった。しかし、実は未来は止まっているのではなく、現代の上海やドバイといった都市が未来に追いついたのだ。 建築家、建築史に見られるリアルな側面と、まんが、映画、アニメ...
18世紀に創造された未来は大阪万博でも同じような姿だった。そして上海万博においても未来の姿はそのまま止まったままだった。しかし、実は未来は止まっているのではなく、現代の上海やドバイといった都市が未来に追いついたのだ。 建築家、建築史に見られるリアルな側面と、まんが、映画、アニメに見られるフィクションの側面を章毎に交互に、一部をオーバーラップさせながら描いている。建築史についてはそれなりの知識がないとちょいとつらい。建築家と小説家がお互いの分野の最先端の知識を共有(刺激)しあいながら創作しあっていたとはおもしろい。
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SF作家や建築家の描いてきた未来都市の変遷をたどる。高度成長期、雑誌や漫画に多くの未来都市像が描かれた。とは言っても我々の世代は実感を持ちにくく、読み物としてわかりにくい。またいつか読み直したい。
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