商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 梓書院 |
発売年月日 | 2010/05/07 |
JAN | 9784870353787 |
- 書籍
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諫早菖蒲日記
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諫早菖蒲日記
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
ピュアな歴史小説でした。当地の美しい景色、武家の凛々しい志、使われる者も含めた家族のやさしい交わりを、主人公・志津の感受性と利発さが読者に伝えてくれます。 派手なストーリーではありませんが、本作は日常に終始していることで、かえって、本質的にゆるぎなく素晴らしいものを浮かび上がらせ...
ピュアな歴史小説でした。当地の美しい景色、武家の凛々しい志、使われる者も含めた家族のやさしい交わりを、主人公・志津の感受性と利発さが読者に伝えてくれます。 派手なストーリーではありませんが、本作は日常に終始していることで、かえって、本質的にゆるぎなく素晴らしいものを浮かび上がらせていると思います。
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舞台は、幕末の諫早藩(安政~)。 諫早藩というのは、佐賀鍋島藩の支藩です。 ヒロインは、15歳の女の子、志津。 父は、諫早藩の砲術指南役。 この父娘の日常が日記仕立てで展開されます。 仕事柄難聴気味の父上の通訳がわりに、志津は大人たちの会話に入ることが多くて、その年頃...
舞台は、幕末の諫早藩(安政~)。 諫早藩というのは、佐賀鍋島藩の支藩です。 ヒロインは、15歳の女の子、志津。 父は、諫早藩の砲術指南役。 この父娘の日常が日記仕立てで展開されます。 仕事柄難聴気味の父上の通訳がわりに、志津は大人たちの会話に入ることが多くて、その年頃の娘にしてはかなり世情に詳しく、幕末の激動を諫早の町から垣間見ていきます。 志津が日記を書いていくという筋立てで物語が進んでいき、大人たち、、、とりわけ「武士」というものの理不尽なところとか(本藩である佐賀藩と支藩である諫早藩との世知辛い関係とか)、遠くで起こっている未曾有の大事件(外国船来航)の余波を感じたり、下級~中級ぐらいの武家の悲喜交々が15歳の女の子の目線で綴られる静かな作品です。 静かだけれど、切り口が新鮮で楽しいし、利発な志津がとても可愛い。 野呂作品で共通している風景描写もまた絶品。 ほんとうに映像を見ているよう。 カメラアングルが手に取るように分かります。 爽やかで、少し哀しくて、とても美しい作品です。 もしも機会があったら、是非ともお手にとってみてください☆ 藤沢周平作品がお好きな方は、きっとツボをつかれると思いますよ。
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向田邦子さんがお気に入りの本だそうで・・山口瞳さんの本に書いてあった・・・諫早、行ったことがあるのでなんとなく親近感も!
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