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脳と日本人 文春文庫
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脳と日本人 文春文庫

茂木健一郎, 松岡正剛【著】

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脳と日本人 文春文庫

607

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/06/09
JAN 9784167758028

脳と日本人

¥607

商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

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2019/12/08

茂木健一郎さんは脳科学から、松岡正剛さんは編集工学のアプローチから、日本や日本人について論じた対談本。 ゆるやかな対談ではなく、時には考え方の違いから衝突しそうな雰囲気も感じられ、お互いの知がぶつかり合う緊張感ある対談になっています。 本書は一回の読書で得られるものはありませ...

茂木健一郎さんは脳科学から、松岡正剛さんは編集工学のアプローチから、日本や日本人について論じた対談本。 ゆるやかな対談ではなく、時には考え方の違いから衝突しそうな雰囲気も感じられ、お互いの知がぶつかり合う緊張感ある対談になっています。 本書は一回の読書で得られるものはありません。繰り返し読むことで本書をより深く理解でき、自分の知をさらに高めることができます。

Posted by ブクログ

2019/03/03

以前読んだときは、分からないところが多かった。 茂木健一郎と松岡正剛のハイレベルな抽象論に着いて行けなかったのだ。 今回再読してみて、以前より理解できたところが多く、自身の成長を実感した。 また、対談ものは細かいところを気にせずハイペースで読んだ方が、会話のリズムも分かり理解も早...

以前読んだときは、分からないところが多かった。 茂木健一郎と松岡正剛のハイレベルな抽象論に着いて行けなかったのだ。 今回再読してみて、以前より理解できたところが多く、自身の成長を実感した。 また、対談ものは細かいところを気にせずハイペースで読んだ方が、会話のリズムも分かり理解も早いことが分かった。これも収穫であった。 松岡氏は「日本という方法」=「方法の日本」に注目する。独特の編集方法を編み出した日本人に興味関心があるという意味である。 日本は「空の思想」である。有でも無でもないが、有にも無にもなるような「空の思想」である。 この「空の思想」は分かりにくいゆえに、日本人には思想がないと揶揄されることもあるが、決して思想がない訳ではない。思想がない社会はない。 そこで、松岡氏が注目するのが「方法」なのだろう。 漢字を輸入し、日本語の音を当てるというカットアップの編集方法。仏教と神道と二項同体させるホールドインの手法。天皇と将軍と執権を多項共存させる方法。 こういった方法を編み出せた日本を明らかにしたいというのが松岡氏の視点である。 養老孟司の『バカの壁』に関して、松岡が茂木健一郎の意見に賛同しない場面もあり、面白かった。 しかし、松岡正剛の本を読むと、いつも感じるモヤモヤは何だろう。膨大な知を入れても新しい視点を生み出す思考は別物だと感じるからだろうか。 目の前の現象を、脳内の知と結びつけることには長けているが、それ以上のものを感じないがゆえの寂しさだろうか。

Posted by ブクログ

2018/10/22

脳科学者の茂木健一郎と、編集工学の松岡正剛の対談です。 本書のタイトルは『脳と日本人』ですが、両氏が「日本」というテーマのもとで考えている問題のちがいが明確になった第4章が、とりわけ興味深く感じました。 松岡には『日本という方法』(NHK出版)という本がありますが、本書でもそ...

脳科学者の茂木健一郎と、編集工学の松岡正剛の対談です。 本書のタイトルは『脳と日本人』ですが、両氏が「日本」というテーマのもとで考えている問題のちがいが明確になった第4章が、とりわけ興味深く感じました。 松岡には『日本という方法』(NHK出版)という本がありますが、本書でもそこで展開されているのと同様の発想が語られています。彼は、あくまで編集の「方法」として日本の伝統のなかにさまざまなツールを見いだし、それをどのように使っていくのか、ということに関心を向けています。「日本の方法」ではなく「方法の日本」に関心がある、という彼のことばに、そうしたスタンスが明瞭に語られています。 他方の茂木は、「日本」をもうすこし実体的にとらえようとしています。現代日本の日常生活のなかで受け入れがたいと思われるような出来事に出会うとき、そうした風景を生み出した「日本」とは何なのか、それをどう変えていくのか、というのが、彼の問題意識の中心にあるといっていいでしょう。 松岡のスタイリッシュな議論には感心させられるばかりですが、その一方で、現実にこの日本社会のなかで生きにくさを感じている多くの人びとがいる以上、日本社会をよりよいものにつくりかえて行こうとする茂木のやや泥臭い議論を切り捨てるわけにはいかないのではないか、と感じます。

Posted by ブクログ

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