商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2005/12/21 |
JAN | 9784104629022 |
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商品レビュー
3.9
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終戦間近の沖縄戦における出来事を記載している。アメリカ軍の捕虜になったほうが生きていける、友軍と出会ったが最後、脱走兵として処刑される、そういった現在からは想像もできないような異常世界で発生した、敵占拠地に生きているはずのない4か月の娘を探しにいくというある意味逃避行について描い...
終戦間近の沖縄戦における出来事を記載している。アメリカ軍の捕虜になったほうが生きていける、友軍と出会ったが最後、脱走兵として処刑される、そういった現在からは想像もできないような異常世界で発生した、敵占拠地に生きているはずのない4か月の娘を探しにいくというある意味逃避行について描いた物語。なぜか途中で同行(というか拉致というか連行)した傷病将校とともに娘を置いてきたという洞窟を目指し、敵軍に踏み込んでいく姿を描いている。 終戦間近というだけで上下関係や軍/一般市民の垣根も希薄となり、どれだけ強い気持ちや立場を維持していることができているのかが生存を勝ち取っていく状況で、それでもあるいはだからこそその信じ込んだ世界を達成させようという人間の性あるいは業のようなものが丁寧に描かれている良作。
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とあるブロガーさんが勧めていた作家さんで、初めて読みました。第二次世界大戦の沖縄での出来事。 戦にかり出された沖縄人が、同僚を撃ってそこから逃げ出し、成り行きでその同僚の奥さんとともに、その子どもを探しに行く。子供はどう考えても死んだとしか思えないのだけど、奥さんは生きてると信じ...
とあるブロガーさんが勧めていた作家さんで、初めて読みました。第二次世界大戦の沖縄での出来事。 戦にかり出された沖縄人が、同僚を撃ってそこから逃げ出し、成り行きでその同僚の奥さんとともに、その子どもを探しに行く。子供はどう考えても死んだとしか思えないのだけど、奥さんは生きてると信じて、別れ別れになった場所を目指す。 好みの文体ではなかったので、途中やめようかと思ったけど、じわじわと凄みを感じてきて、最後まで読んじゃいました。
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第二次世界大戦時沖縄でのある男の生き様を描いた小説。主人公は敗戦濃厚な状況で首里にもベングんが迫ってきたような状況化、陸軍に徴用されながらその先頭のさなかに逃げだしてします。なぜ戦う乃かという明確な目的が腹に落ちない中若い主人公は仲間を撃ってまで戦闘の場を離れる。だがその直後に爆...
第二次世界大戦時沖縄でのある男の生き様を描いた小説。主人公は敗戦濃厚な状況で首里にもベングんが迫ってきたような状況化、陸軍に徴用されながらその先頭のさなかに逃げだしてします。なぜ戦う乃かという明確な目的が腹に落ちない中若い主人公は仲間を撃ってまで戦闘の場を離れる。だがその直後に爆撃の中逃げ惑い、その最中に自分の幼子を壕のなかに置いてきてしまい仲間の妻に出会うところから彼の人生は大きくまた転換する。その後のけがをした少尉との出会い、その少尉の目的と自分たちの無益かもと思いながらの戦地での行動、そして生き残った彼の死病にかかり余命ない中での心境が描かれるまでのかれの孤独が鮮やかに描かれている。明るい話ではないのでおすすめはできないが、知っておいていい話かも。
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