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レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/05/15 |
JAN | 9784103054528 |
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レンタルチャイルド
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レンタルチャイルド
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商品レビュー
3.8
49件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
貧困、物乞い、暴力、薬物、売春、臓器売買、窃盗、強姦…何でもありだった。とにかく暴力なんて当たり前で、片目を潰された(自ら潰した)人、手足のない人、唇を切り落とされた人、生傷を負って膿の出ている人、瀕死の状態で蛆が這いずり回る人、強姦され誰の子かもわからない子を妊娠している人が当たり前のように出てきて、汚水や虫にまみれた中で生活している。その日の食うだけで必死なのだ。想像できないがこれがリアルなのだからただ打ちひしがれるしか無かった。 貧困から生まれる物乞いビジネス。ただの物乞いでは稼げないので自ら傷つけたり、一般人からの同情をひくようマフィアにわざと傷つけられる。その中で命を落とすものもいる。レンタルチャイルドも物乞いビジネスの一つで他人の赤ちゃんを借りて物乞いして稼ぐ。運が良ければ養子に出されるが、そうでなければ物乞いやマフィアなどの組織に混じって自分の力で生き抜くしかない。 著書は3回にわたりインドでの取材をしている。1,2回目の訪問の時は上記のような状況だったが、2回目から4年後の3回目の時は状況がガラリと変わり、ムンバイの乞食やマフィアは一掃された。しかし貧困が解決したわけでは無く郊外に移動しただけ。物乞いビジネスの取り締まりも厳しくなったが、病人の処方箋を売り飛ばし、死ねば遺体を引き歩いて火葬代で稼ぐというやり方にもなっていた。 しかし4年でかなり変わったように思う。今は2023年。もうこんなことが起こっていないと願いたい。 また、読んでいて思ったのは、皆貧困の中で生きているが、とんでもなく逞しく、人としてのプライドを捨てていない。そして血の繋がりなど関係なく仲間を大切にしている。3章のムニとその母とサジの部分は切なくなった。いくら生活が地に落ちようとも人として大事な所は捨てていなかった所にただただ感服した。 しかしここまで命をかけてまで取材されたのは本当にすごいと思います。というか不衛生な環境や見るに堪えない状況に入り込んでいけるのがただただすごいとしか…しかし場合によっては子供達も巻き込んでまで取材をする目的がわかりませんでした。
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マノージ(路上生活者→石井さんのガイド→テントハウス暮らしで靴磨き→バラックに住み家庭を持つ肉体労働者)と ラジャ(浮浪児→浮浪青年、ギャング的な生き方→最下層の路上生活者) の対比が際立っていた。 2人とも片目の障害者だったけれど、生き方が違う。マノージは幸せを手に入れることができた。 同じ地球で本当に起きていたこと、今も起きていること 神も人権も何もない… 読み物としては秀作 石井光太さんのルポは、読んでおくべき作品群だと思う。2023年、今知れてよかった。
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目を背けたくなるような話。でも、どこか知らない世界の自分に関わりのない話ではない。忘れちゃいけないのは、ここで書かれてる子どもたちは私たちとまったく変わらない同じ人間だってことだ。 私が人を殴ったり貶めたりしないのは、私が彼らより偉いからじゃない。 私が今日寝る所や食べるものに困...
目を背けたくなるような話。でも、どこか知らない世界の自分に関わりのない話ではない。忘れちゃいけないのは、ここで書かれてる子どもたちは私たちとまったく変わらない同じ人間だってことだ。 私が人を殴ったり貶めたりしないのは、私が彼らより偉いからじゃない。 私が今日寝る所や食べるものに困らないのは、私に能力があるからじゃない。 ただそういう環境に生まれて、それを享受してなんとなく生きてるからだ。 10年かけて少しずつ環境は良くなってるように見えるけど、単に見えないところに掃いてすみっこに寄せてるだけにすぎない。 神がいるから大丈夫と彼らは言うけれど、彼らが言う神ってなんなんだろう。 私が思う神とは違う人のような気がする。
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