商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1999/12/18 |
JAN | 9784003255865 |
- 書籍
- 文庫
贋金つくり(上)
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贋金つくり(上)
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジイドがみずから《小説・ロマン》と名付けた小説。一つの現象を登場人物ごとの目線で書かれているので、テレビドラマを見ている感覚になる。中の区切りが数字だけのこともあるんだけれど、目次には誰が何をしたが書かれているところも面白いし、何より読んでいて沢山助けてもらった。個人的には愛人の子を身ごもり、夫のところに戻るローラの今後がとても気になる。あとボリス少年も気になる。治療の結果は芳しくない気がする。大丈夫かな……。下巻でどうなっていくのか、とても楽しみ。
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もとは『近代の正統性』の題辞の出典を確認するために手にとった本。しかし思いの外引き込まれる内容だった。自らが私生児であることに気づいて家出するベルナール、その友人オリヴィエ、その兄弟ヴァンサンと彼をカモろうとするパッサヴァン伯爵、ヴァンサンが療養地で妊娠させたローラ、オリヴィエを...
もとは『近代の正統性』の題辞の出典を確認するために手にとった本。しかし思いの外引き込まれる内容だった。自らが私生児であることに気づいて家出するベルナール、その友人オリヴィエ、その兄弟ヴァンサンと彼をカモろうとするパッサヴァン伯爵、ヴァンサンが療養地で妊娠させたローラ、オリヴィエを愛してやまない小説家エドゥアールなど、多彩な人物が登場するが、彼ら同士に何かしらの接点があるために物語全体にはそれなりの脈絡が付いている。しかしそれ以上に、この小説の構想としか思えない内容を劇中の小説家がしゃべるといった手法が散りばめられており、意外感を持たせる筋書きになっている。
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いわゆるメタ小説で、視点がコロコロ変わりますし、贋金つくりはなかなか登場しません(笑)ジイドの作品では狭き門と並んで最高傑作と思います。
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