商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/05/14 |
JAN | 9784006021658 |
- 書籍
- 文庫
考証 永井荷風(下)
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考証 永井荷風(下)
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1966(昭和41)年刊。荷風が亡くなった1959(昭和34)年から7年後、最初の荷風の伝記と思われるが、極めて詳細にわたって調べ上げ、記述されているので、荷風伝としてまさに「基本」になった古典。ということらしい。 最初笑ってしまったのだが、本書の文体は荷風の『下谷叢話』にそ...
1966(昭和41)年刊。荷風が亡くなった1959(昭和34)年から7年後、最初の荷風の伝記と思われるが、極めて詳細にわたって調べ上げ、記述されているので、荷風伝としてまさに「基本」になった古典。ということらしい。 最初笑ってしまったのだが、本書の文体は荷風の『下谷叢話』にそっくりで、従って森鴎外『渋江抽斎』にも酷似している。難しい熟語も大量に出てくるので、漢文学の素養があるのだろう。 荷風の日記『断腸亭日乗』に書かれたことは日にち単位で追いかけており、たとえば「荷風はこの日、前歯が1本抜けた」などということまで書いている。 日記だけでなく、荷風の書簡も頻繁に引用しているし、荷風と接触した人びとの回想記も引用、直接話を聞くという取材活動も綿密に行っている。 これはかなり力の入った力作と言っていい。ここまで詳細に書かれてあるのは凄いと思う。 やはり荷風の人生を調べたいと思った人にはまず必読の書である。
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