1,800円以上の注文で送料無料

なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし
  • 新品
  • 書籍
  • 児童書

なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし

デイジームラースコヴァー【作】, 関沢明子【訳】

追加する に追加する

なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし

1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 理論社
発売年月日 2010/05/01
JAN 9784652079706

なかないで、毒きのこちゃん

¥1,760

商品レビュー

4.6

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/03/01

猟師の娘カテジナは森に遊びに行っては動物や植物たちと友だちになる。その交流がなんとも良いのだ。 泣いてる毒きのこちゃんにお話をしてやり、カタツムリ、アリやカゲロウとも会話する。 ある日おやつを持って森を歩いているとオオカミが後をつけてきた。まるで赤ずきんちゃん!でもカテジナは「ど...

猟師の娘カテジナは森に遊びに行っては動物や植物たちと友だちになる。その交流がなんとも良いのだ。 泣いてる毒きのこちゃんにお話をしてやり、カタツムリ、アリやカゲロウとも会話する。 ある日おやつを持って森を歩いているとオオカミが後をつけてきた。まるで赤ずきんちゃん!でもカテジナは「どうして、わたしの後をつけてくるの?失礼じゃない?」ぼく‥ええと‥おなかがすいてるんだ‥と言い淀むオオカミに向かって「つまり、わたしをたべるけれど、あきらめてほしいってわけ?」と言い返すカテジナ、なんとも勇ましい。 全ての生きものに命があり、静寂にも夕方も擬人化されている世界。 自然の鼓動に耳を澄まし、秘密に驚き、嬉しさと幸せではち切れそうなカテジナが可愛い。 ムラースコヴァーの挿絵が素晴らしい。色彩に魅せられる。

Posted by ブクログ

2018/04/04

チェコの作家による連作短編形式の児童文学。 本で長文の横書きはちょっと読みづらい…。 *** 森の側に住む猟師の一家。猟師は緑の装束に緑の血を持ち、動物や植物の言葉を理解して、怒りにより天候をも変える、生まれながらの森のあるじです。 そして一人娘のカテジナも「」緑色の血」を持っ...

チェコの作家による連作短編形式の児童文学。 本で長文の横書きはちょっと読みづらい…。 *** 森の側に住む猟師の一家。猟師は緑の装束に緑の血を持ち、動物や植物の言葉を理解して、怒りにより天候をも変える、生まれながらの森のあるじです。 そして一人娘のカテジナも「」緑色の血」を持った森の娘でした。 印象に残った話をいくつか カテジナが森に行くとちいさなキノコたちが踊っています。キノコとカテジナは、森の住人としてお互いをとても気に入ったのです。  /「キノコはおどる ぱぱ らぱ おどどー」 猟師の父さんは夜の森でも迷わず出かけます。 カテジナも一緒に連れて行ってもらいます。だって動物の王様である大きな金色のオスジカに会えるかもしれないじゃないですか!  /「夜の森のひみつ」 猟師の父さんは図鑑のあるページを森で落としてしまいました。 それはクマが拾って巣に持ち帰っていました。 でもクマには文字も絵も分かりません。なぜこの紙の上にいる蝶たちが飛び立たないのか分からないのです。  /「熊にはわからない」 歌の上手い鳥のムシクイが小川の小島で歌を歌います。 ここはとてもいいところ、そしてカテジナのためだけに歌ってくれます。 カテジナは言います。「この島、あんたにあげる!」 ムシクイは答えます。「うれしいな、自分の島を持っている鳥なんて他にいないよ」  /「島をもらったムシクイ」 カテジナはカモ猟が好きではありません。 猟師たちが列を作って犬を連れて、おバカなカモたちを狙い撃ちするのです。 父さんは今年もカモ猟に行くのかしら? カテジナの様子を見た父さんは言います。「今年はカモ猟にはいかないよ、気が進まないんだ」 なんて素敵な父さんなんでしょう!  /「明日はカモ猟」 地球の反対側の下には、同じ森があり、同じ空があり、そして同じ人間がいるんです。 それなら向こうにも私がいるの?ウサギさんがいるの? 私とウサギさんが今していることを反対側の私とウサギさんがしているの? そんなのはいやよ、反対側が思いつかないことをやってやる!  /「ウサギが思いついたこと」  ― ねえ、小さな滝くん、ピチャピチャいうのをやめてくれないか。うるさくてかなわないんだよ。  ― なぜだい?ぼくは今日、枯葉を運び、子供たちの足を洗い、虫が落ちたら助けたし、水車を回して動物たちに水を与えよ。だから今はピチャピチャやりたいんだよ。  ―わかった!わかった!じゃあ僕は森へ帰るよ。  /「ピチャピチャする話」 森は真っ暗でしーんとしていました。 静寂は喋ることができません、 ヒンズイは静寂が何か言って入れればいいなと思います。  ― なにか言いたくないかい?…ううん…私なら…歌を歌うだろう。 ヒンズイは夜の森がどんなに美しいかを歌います。 静寂はヒンズイの歌がとても聞きたかったのです。それが叶ってとても幸せです。  /「静寂とヒンズイ」 ウサギのヤーチーチェクはいたずら者です! ちょこちょこ走って、猟師の父さんを怒らせ、減らず口を叩きます。 とっても頑固で生意気で、そしてとっても面白いウサギなのです。  /「口たっしゃなウサギ」  ― ねえ、カテジナ、何をしているの?  ― なんにもしてないわ。  ― なんにもってどういうこと?座っているじゃないか、そして切り株があるじゃないか。 それなら空中には?空気がある、へんてこな石の下には?へんてこな虫がいっぱい! 「なにもない」より「なにかある」ほうがおもしろいようですね。  /「『ある』と『ない』をかんがえるヤマネ 毛虫は蝶になりました。 私は何かしら?雛菊?タンポポ? やっぱり私は私ね。 カテジナも答えます。「そうね、私も私よ、とてもいい気分」  /「わたしをみつけに」 カテジナは古いカシの木に登って話をします。  ― 私の父さんの話をして。  ― ああ、彼も私に登ったよ、きっといい若者になると思っていた。そしてそうなった。  ― 将来私の子どもにも、私の話をしてくれる?  ― ああ、おやすいご用さ。  ― カシの木おじさん大好きよ。  /「父さんが子どもだったとき」

Posted by ブクログ

2018/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海外絵本の紹介サイトでデイジー・ムラースコヴァーを最近知った。 訳書はこの本しかないのかな。絵本と思って借りたが児童書だった。 森の猟師の娘・カテジナと動物達の物語。 どこか陰のある絵柄だが、少しファンタジーなほのぼのとした内容。 なんの説明もなく少女は動物と普通に会話できるし、お父さんに至っては気分で天気を操れ、まるで森の神のよう。 表題のきのこは後半に少しある程度で、日本語副題のほうが的を射ていた。 とても読みやすかった。 絵も文も(訳されているが)同じ人が書いたのに、受けるイメージに差がある。 差がないのはヤマネコの話くらいかな。 クマの秘密のチョウチョや、狩られないようカモに忠告したり、心温まる話が多い気がする。 ないものを証明できない話が好き。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品