商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/04/25 |
JAN | 9784043417117 |
- 書籍
- 文庫
いまここに在ることの恥
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いまここに在ることの恥
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
ーー彼らは羊のように従順にただ黙って聞いていた。…やつら記者は「糞バエ」だ。(p.106) ーー問題は私たちの外側にある、たんに強権的なファシズムではない。そらを自然に受容する私たちの内側にあるファシズムではないかと思うのです。(p.118) クッツェーの『恥辱』からの流れで読...
ーー彼らは羊のように従順にただ黙って聞いていた。…やつら記者は「糞バエ」だ。(p.106) ーー問題は私たちの外側にある、たんに強権的なファシズムではない。そらを自然に受容する私たちの内側にあるファシズムではないかと思うのです。(p.118) クッツェーの『恥辱』からの流れで読んじゃったけど、こっちの方がよほど捨て身。かつ、怒ってる。めっちゃ怒ってる。15年前、職場の先輩がこれを読んで「相変わらず怒ってるよ」と言っていた意味がようやくわかった。恥ずかしながら、辺見庸さんは『もの食う人びと』しか読んでいなかったので、その時は先輩のその言葉にピンと来なかったのだ。 にしても、また『1984年』が引用されている。すでにディストピアなの、21世紀???と思ってしまう自分は、だいぶこの状況に麻痺してプロール化してるんだろうと思うと、震える。だって、「神の国」発言の後の内閣支持率が8%まで落ちたことも、その後の小泉政権の支持率が80%超えたことも、今の今まで忘れてたもの。あの時、私も相当怒ってたはずなのに……「感動した!」という思考停止の決め台詞を世に流布させた罪に怒り狂っていたはずなのに……
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ブログに感想書きました。 「恥を感じ入り襟を正す」 http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1259.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初読。読む前にはタイトルの意味がよくわからなかったが、読んでみると、内容はタイトルそのものズバリだ。病を経たからこその激烈さの源に恥があり、その恥を自覚しつづけることで戦い続けていく。毎回同じような感想を書いているが、辺見さんが自分自身に突きつける刀の鋭さには敬服する。
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