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グローバル・インバランス 歴史からの教訓
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2010/05/06 |
JAN | 9784492654323 |
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グローバル・インバランス
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
紹介:Newsweek 2011.13.14 P.33 DOUBLE-DIP DEPRESSION 世界大恐慌の歴史は繰り返す 『金の足かせー金本位制と大恐慌』が無かったので、こちらをチェックした
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アイケングリーンの国際経済学。米国の経常収支赤字は資本収支の黒字で、アジアなどの資本流出によって米国の金融経済が成立している。だから、米国のFRBの低金利政策によって住宅バブル、資産バブルを誘発したというには単純に過ぎる見方だということ。 低金利でありながら資本の流入が起...
アイケングリーンの国際経済学。米国の経常収支赤字は資本収支の黒字で、アジアなどの資本流出によって米国の金融経済が成立している。だから、米国のFRBの低金利政策によって住宅バブル、資産バブルを誘発したというには単純に過ぎる見方だということ。 低金利でありながら資本の流入が起きれば、株、住宅などの資産価格が上昇するのは当然である。だぶついた資金は、当然に利回りの良い商品へと流れていくからである。 FRBの務めが米国の物価の低位のインフレ維持、雇用の維持であるとすれば、グリーンスパンの金融政策は評価されなければならない、と思う。 住宅のバブルの抑制は、物価が安定していたのだから、FRBの政策目標としては成果を上げていたのである。住宅バブルは、サブプライム、住宅の金利控除などの行政政策が問題視されるべきではなかろうかと思っていた。 が、しかし、アイケングリーンは、直接には本書で住宅価格のバブル的高騰について記してはいないが、経常赤字=資本収支の黒字であるから、資本の流入がアジア諸国の貿易黒字にあり米国への資本流出=米国への資本注入が、原因だという。長期金利の低下は、それが原因だというのである。 それにしても読み物としては無味乾燥で、読み進めるのに難儀でしたわ・・・・。
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グローバル・インバランスとは、国際的な経常収支不均衡のこと。周知のとおり、米国は経常収支が赤字で、日本や中国は黒字。ところが、輸出国である日本や中国は、通貨を安く放置しておいた方が自国の輸出に都合がよいから、輸出で稼いだドルを自国通貨に換えずに米国債に投資し、いざとなったら為替市...
グローバル・インバランスとは、国際的な経常収支不均衡のこと。周知のとおり、米国は経常収支が赤字で、日本や中国は黒字。ところが、輸出国である日本や中国は、通貨を安く放置しておいた方が自国の輸出に都合がよいから、輸出で稼いだドルを自国通貨に換えずに米国債に投資し、いざとなったら為替市場でドル買いの為替介入をするというもの。日本が昔よく、円高不況を恐れてやっていたことですね。今は中国です。 中国元の切り上げが目下の大きな関心事ですが、多くの人が予想するように、緩やかな切り上げが行われるとしたら経常収支不均衡(グローバル・インバランス)は解消されない。そこで、こうしたグローバル・インバランスは持続可能なのか、そしてそもそも機軸通貨とは何なのか、という疑問を持っていたらこの本に出会いました。 米国のメリットって何なのでしょうか?経常黒字国が何も言わず国債を買ってくれる訳ですから、金融と財政政策は緩め(金利は低め)に運営でき、その分実力以上の経済運営ができると言われています。お金が余ると、昔は設備投資に使われたが、最近では企業買収や不動産投資に向かうので、投資の質が問題視されます。 知りませんでしたが、海外では米国の不動産バブルはグローバル・インバランスのせいだという議論もあるらしいです。これは行き過ぎた議論だと僕も思う。 さて、議論は最近(2007年以降)グローバル・インバランスが是正されていることに注目し、ある日突然、そのインバランスが崩壊することはないのか、と。つまり、誰も米国債を買わなくなり、米国金利は急上昇、インフレが米国経済を直撃し、グローバルに不況になるというシナリオです。 ここで「米ドルが機軸通貨であり続けるか」という疑問が出てきます。機軸通貨の定義はないし、公式に誰かが認定するものでもないのですが、貿易の決済に最も使われている通貨、とこの本では言っています。昔は英ポンド、今は米ドル。現在の米国企業の競争力や、戦略のしたたかさを考えると、米国がその立場を中国などに譲ることは今のところ考えにくいと思います。 となると、ドルを持つことは今後も必要で、貿易やサービス構造の多様化に合わせて他の通貨を持つニーズが大きくなっていっても、ドルがその座を他に譲る時代が来るのは、今は想像できません。つまり、米国の力が無視できない程度に維持され、経常収支の赤字がまずまずのレンジに収まっていれば、ある日突然米国債が暴落するというシナリオは、戦争などのよほどのことがない限りなさそうです。 しかし、「日本と米国が過去続けてきたグローバル・インバランスが続く」と思うことには、リスクがあると思って良い。緩やかに変化する分にはまだ良いが、比較的多額の外貨準備を持つ他国が何かのきっかけで動くと、損失を回避する動きが加速して、このインバランスが突然崩壊するかもしれない。バブル崩壊とは違う例ですが、人間の心理を考えると同じメカニズムだと思います。 別の注意点は、このインバランスが再び拡大して、資産価格バブルが形成される場合です。国際収支統計は、不均衡の結果たまったお金がどこに投資されるかは教えてくれませんが、米国の金融財政が緩和気味に推移することには留意したいと思います。 ボクのブログより:http://d.hatena.ne.jp/ninja_hattorikun/20100521
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