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これが「教養」だ 新潮新書
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これが「教養」だ 新潮新書

清水真木【著】

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これが「教養」だ 新潮新書

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2010/04/20
JAN 9784106103612

これが「教養」だ

¥792

商品レビュー

3.4

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2024/04/16

「教養」の歴史をたどり、どのような経緯を経て日本における教養主義の流行とその退潮が生じることになったのかということを論じている本です。 著者はまず、ハーバーマスに依拠して公共圏の誕生と、それにともなう親密圏(家庭)と私有圏(仕事)の分化が生じたことに触れるとともに、それを統一す...

「教養」の歴史をたどり、どのような経緯を経て日本における教養主義の流行とその退潮が生じることになったのかということを論じている本です。 著者はまず、ハーバーマスに依拠して公共圏の誕生と、それにともなう親密圏(家庭)と私有圏(仕事)の分化が生じたことに触れるとともに、それを統一する「自分らしさ」が求められるようになったと論じています。そして「自分らしさ」を発見するために「教養」が求められるようになったとしながらも、それがすべてのひとに共通する「人間らしさ」にすり替えられ、「世界一太った人間でも着ることができるように作られた、一つしかサイズのない既製服」としての「教養」が成立したと述べています。 さらに本書では、唐木順三以来の教養と修養の相違にかんする考察や、フンボルトの大学教育の理念などのテーマにも立ち入りながら、「教養」という観念がたどることになった歴史を説明しています。これらの議論は、本書で用いられていることばを借りるならば、「教養の考古学」というべき内容になっています。 「教養」をめぐる概論的な内容で、興味深く読みました。ただ、「これが「教養」だ」というタイトルと、独特の語り口から予想されるような、著者自身の毒を込めた教養批判ないし現代批判のような議論はあまり見られませんでした。また、教養の解体という、相当に古くから何度も蒸し返されてきたテーマに対して、いまさら立ち入って議論をする必要はないという判断がなされたのかもしれませんが、著者自身がなぜ「教養」について考察することになったのか、そのねらいはいったいなんなのかということが見えてこないようにも感じてしまいました。

Posted by ブクログ

2018/12/14

教養という必要だろうけど良く解らないものを、関係ありそうで関係ない物を削り取って行く形で説明していて面白かった。「猛毒を含む」や「教育、読書、人格を一度何もかも精算しなければならない」など、今まで思っていた教養というものが洗練されていく感じでした。仕事、家庭、地域での生きやすさを...

教養という必要だろうけど良く解らないものを、関係ありそうで関係ない物を削り取って行く形で説明していて面白かった。「猛毒を含む」や「教育、読書、人格を一度何もかも精算しなければならない」など、今まで思っていた教養というものが洗練されていく感じでした。仕事、家庭、地域での生きやすさを追求する為に教養は身に付けなきゃいけないと思いました。猛毒を含みますが(笑)

Posted by ブクログ

2012/11/17

教養の歴史としてはあまりにざっくりしていて読み応えなし。何よりも著者の語り口に辟易、「ございます」だの「ああ、」だのが、著者の言う「柔らかい書き方」だとすれば、著者は、「公共圏と私生活圏を統合する生活の能力」としての「教養」に縁遠い人間なのではないか。このような書きぶりが、世間を...

教養の歴史としてはあまりにざっくりしていて読み応えなし。何よりも著者の語り口に辟易、「ございます」だの「ああ、」だのが、著者の言う「柔らかい書き方」だとすれば、著者は、「公共圏と私生活圏を統合する生活の能力」としての「教養」に縁遠い人間なのではないか。このような書きぶりが、世間を舐めた、逆に賢しく、嫌味たらしい文体であることに気づいていないならば、相当の愚鈍である。とは言っても、巻末に「科学研究費補助」をしっかりと示しているあたり、処世渡世にはそこそこ通じているのかも。しかし、我が国はまだまだ金が余っとるの感深し。

Posted by ブクログ

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