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閑人生生 平成雑記帳2007-2009 朝日文庫
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閑人生生 平成雑記帳2007-2009 朝日文庫

髙村薫【著】

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閑人生生 平成雑記帳2007-2009 朝日文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2010/03/04
JAN 9784022616586

閑人生生

¥726

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2013/10/15

 高村さんの小説は、むかし好きで『レディー・ジョーカー』までは全部読んでました。濃ゆい物が、行間から押し出して来るような感じがしました。警察小説というジャンルも高村さんの小説から意識しだした、と思います。  それでかなり期待して、この本を読みました。しかし、回りくどくて何を言って...

 高村さんの小説は、むかし好きで『レディー・ジョーカー』までは全部読んでました。濃ゆい物が、行間から押し出して来るような感じがしました。警察小説というジャンルも高村さんの小説から意識しだした、と思います。  それでかなり期待して、この本を読みました。しかし、回りくどくて何を言っているのか、サッパリ分かりません。アエラに連載していたからかも知れませんが、天声人語ぽっさが気持ち悪かったです。

Posted by ブクログ

2012/03/04

高村薫「閑人生生」も読んだ。http://tinyurl.com/3exyonw 素材は当時の事件や時事問題だけど、今の原発事故や被災地への対応に読み替えできる部分がある。日本、全然懲りてないな…バラードがSFに分類されるのと同じくらい、この人がミステリー作家と言われるのが不思議

Posted by ブクログ

2011/10/09

今年2011年の四月に読了。 世界はこの国よりはるかに貧しい国がいくらでもあるが、問題は貧困そのものではなく、それを取り巻く状況の希望の無さである。(略)なぜなら、今日食べる者がない一人の絶望は、私たちの漠とした不安な気分を刺激しながら、深く静かに広がってゆくだろうからである。...

今年2011年の四月に読了。 世界はこの国よりはるかに貧しい国がいくらでもあるが、問題は貧困そのものではなく、それを取り巻く状況の希望の無さである。(略)なぜなら、今日食べる者がない一人の絶望は、私たちの漠とした不安な気分を刺激しながら、深く静かに広がってゆくだろうからである。それなりの努力と困難を経なければならない希望より、不安のほうがはるかに広がりやすい。緩やかな社会構造の転換を果たせないまま行き詰ったこの社会に、そうして衰退の予感と希望のなさが広がっていくとき、何が起こるか。政治家は自らの無能と失敗を糊塗するために、たいていは最後は軍事的緊張の演出へ走るものと相場は決まっている。(2007.10.8) お握りを食べたいと言って餓死した生活保護申請の事件が起きた年である。しかし、それとは別に現代の状況をも言っている気がしてならない。 被災者の方々は多くの人が「頑張ります」と明るく宣言している。そういわなければ心が折れてしまうということももちろんある。それ以上に個人個人は希望を持って頑張っているのだろう。 しかし、最終的には政治が問題になる。政治が今こそ、希望を語るときだ。 希望とは何か。働く場所を確保することである。国の消費指数を上げることだ。あらゆる家族が将来の夢を語れる環境を作ることだ。子供に「未来」がある社会である。原発無しのエネルギー政策を準備することだ。決して、大企業だけを優遇してGNPの上げ下げや株価の上げ下げに一喜一憂することではない。 最初のボタンのかけ間違いを許すべきではない。 政治家が無能でそのことに気がつかないあほんだらだったとき、この著者の最後の言葉が本当に気になる。 希望は、「政治が希望を語る」ということなのだ。

Posted by ブクログ

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