京の常識事始 大人の京都修学旅行

京都観学研究会【編】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2010/03/04
• JAN: 9784062160568

商品レビュー

2016/04/07

JTBと同志社大学が産学プロジェクトで開催した「楽洛キャンパス」の講義を本にしたもの。
全体的に源氏物語をキーにして、様々な分野、場所の話がされている。

これを読む以前に、源氏物語を読んだこと、京都検定の勉強をしたことで、すんなり理解できる。
やはり、ある程度の知識があると、想像をしやすくするので、理解もしやすいし、楽しさも倍増する。
そして、このようなバックグランドを知った上で、実際の京都を歩くと、視点は180度変わり、また新たな面白さに気づく。
知識って、何事においても大事だと思う。

この本を読んで改めて痛感するのは、昔の人って、本当に頭がいい！ってこと。
頭がいい！だけなのか？いや、たぶん、自然と共存するのがうまかったから、自然と様々な視点で話ができたのだろうな。と、思う。
この点、現代人は、かなり劣っているだろうなー。

一点。
六波羅蜜寺の十一面観世音菩薩立像、薬師如来像を紫式部が見ている可能性が高いこと。清水寺に参拝していることは確実とされていること。
そんな文を読んで、一気に紫式部を身近に感じ、同じものを見ているという感覚に、なぜか嬉しくなってしまった。

2012/02/29

源氏物語をはじめ、建築や芸妓、写真、漆器などなど多岐に渡る短い講義が載っていて、飽きずに読める！
こういう産学連携っていいなぁー。