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聖書の読み方 岩波新書
990円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2010/02/19 |
| JAN | 9784004312338 |
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聖書の読み方
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聖書の読み方
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商品レビュー
3.7
31件のお客様レビュー
聖書入門は様々な形がある。聖書の概略を記したり、時代背景に焦点を当てたり、聖書の成立そのものを説くものもある。本書は聖書の有名な箇所を紹介して聖書の世界へと招く入門書とは一線を画す本である。むしろ本書が企図しているのは様々な形で聖書を読もうとしたけれども挫折したという経験がある...
聖書入門は様々な形がある。聖書の概略を記したり、時代背景に焦点を当てたり、聖書の成立そのものを説くものもある。本書は聖書の有名な箇所を紹介して聖書の世界へと招く入門書とは一線を画す本である。むしろ本書が企図しているのは様々な形で聖書を読もうとしたけれども挫折したという経験がある人のための入門書である。しかし読み了わって気が付くことは本書が優れて聖書学的な見地に立って聖書への案内をしていることである。 教会で語られる聖書の内容から離れて、虚心坦懐に聖書に向き合おうとする読者にとって、何の手掛かりもなしに聖書を通読することは躓きの種である。その躓きの原因がどこにあるのかを本書は明らかにしている。聖書は様々な文章の集合体であり様々な書き手が様々な場面に応じて書き記したものが集められたものなのである。しかしそれぞれの文章にはまとまりがあるのでそのまとまりに注目して読み進めることが必要であることを本書は説いている。そのまとまりは旧約聖書に至っては数百年の歴史を扱うものでさえある。新約聖書ではそれぞれの記者の意図するところを読み解くことが重要になってくるのである。 著者の『イエスという経験』は聖書を学問的に読み解くことを通してその文字の奥に見出されるイエスの姿に肉迫しようとするものであり、聖書学研究の豊かな成果を生き生きと伝えてくれるものである。それに対して本書は聖書を読むときに抵抗があるとすればどこに抵抗があるのかに着目している。その叙述は時に聖書のことを知ろうと思って本書を手に取る読者を当惑させる記述もあるかもしれない。しかし聖書を読み進める中で感じる違和感の一つひとつに読者が本当に聖書を読み解くことへの招きがあることを知らせてくれる本なのである。聖書に対する過度な期待や思い込みを退けながらも、聖書の中に広がる豊かな世界を垣間見させてくれる一冊と言える。 『イエスという経験』で詳しく取り上げられることでもあるのだが、本書ではキリスト教の使徒信条が「基本文法」として取り上げられ、その「基本文法」を手掛かりに聖書を理解することが提案される。それぞれの文書が使徒信条のどの部分に焦点を当てた文書であるのかを意識することが、それぞれの文書の理解を深めさせてくれ、その成立の経緯やそれぞれの聖書記者の苦悩をさえ感じさせてくれるのではないかというのである。そのこと、つまり「基本文法」に照らして聖書を読むことが前著より簡潔にくっきりと提示されており、その意味で新約聖書学への案内ともなっているのである。本書の最後の部分の「聖書の読書案内」は外典をも含めた聖書の一つ一つの文書への案内となっており、それぞれの文書の要約に留まらず、生き生きとその内容を伝えてくれるものである。 本書は読者を選ぶかもしれない。『イエスという経験』を読んで本書を読む読者はそれほどの抵抗を覚えることはないと思う。しかし聖書を読んで躓いた人々の声を拾い上げてそれに答えようとする本書は、聖書を金科玉条のごとくに読む態度から離れて、書かれている内容への違和感を解きほぐすことを通して聖書のそれぞれの文書の書き手の想いを聞き分けることを促しているのである。
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聖書という大いなる山に挑んでるので、自分を鼓舞するために購入。冒頭のアンケートは面白おかしく読めるが、そこで示された疑問に回答しきれているかというとやや難しい。非信者でも納得のいく回答がもう少し欲しかった。 ただ3章の読書案内は有用で、各翻訳の特徴、有用な注釈書などが逐次書いてあ...
聖書という大いなる山に挑んでるので、自分を鼓舞するために購入。冒頭のアンケートは面白おかしく読めるが、そこで示された疑問に回答しきれているかというとやや難しい。非信者でも納得のいく回答がもう少し欲しかった。 ただ3章の読書案内は有用で、各翻訳の特徴、有用な注釈書などが逐次書いてあるので是非とも利用したい。 読み方の本というより「聖書ってなんでこうなの?」に答える本なので、聖書読破に躓いてる人はこちらでなくてもいい気はする。それより自分自身が感じたツッコミ、疑問、解釈をAIに聞いた方がまだ聖書を読み進められると思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宗教書というのは、仏典でも聖書でもそうですが、怪しい。って思いませんか? 科学万能の時代ですよ? どうしてもあら捜しの対象となったり、「あり得ない」奇跡の内容に、白けてしまったり、信者ってこれを100%信じているの?みたいに思ったりしませんか? 世界の約3割が信じるというキリスト教にあっても、「聖書の一字一句すべてが神の霊感によって書き表されています」とか言う人を見ると、あ、違う世界の人なんだ、いい人かもしれないけど、まあ分かり合えることはあるまい、とか、自分から扉を閉めたくもなります。 にもかかわらず、やっぱり気になります。 非現実的とか、話の筋に統一感がかけているとか、現代科学と矛盾しているとか。そういう齟齬は信者だってきっと感じているんではないのかな、と。実際の信者はどうやって聖典と現実を調停しているのか。 そうした疑問に答えてくれるのが本書。 そのものズバリのタイトルですが、どうやって聖書を読むか、という話です。 現実的な感覚でおかしい、あり得ない、的な部分をじっくり受け止めて答えを出してくれる本です。 ・・・ 構成は結構シンプルです。 第一章で、学生から集めたという聖書の分からなさ、不明点、読みづらいところを紹介し、聖書学者として解説しています。 第二章では、言わば聖書の解釈学ですが、どのように『読む』べきかを解説しており、これが非常に役に立ちました。セクションの見出しを紹介しますと、 1.キリスト教という電車 2.目次を無視して文章ごとに読む 3.異質なものを尊重し、その「心」を読む 4.当事者の労苦と経験に肉薄する 5.即答を求めない。真の経験は遅れてやってくる とあります。 なかでも、1.にあった「基本文法」説は面白かった。これは新約の話なのですが、神の先在からキリストの受肉、・・・再臨・終末、とキリスト教のストーリの「流れ」を12に区分し、各福音書や文章がその一部を強調していたり、細部が異なる同類のストーリがやはり「基本文法」に沿っていることで、読者が統一感を感じられるというもの。 また4.も興味深かったです。これは言わば聖書の「行間を読む」ということを勧めているのかもしれません。聖書とは弟子たちの残した言行録であり、その直弟子たちの個別の経験と反省、あるいは歴史的背景があって書かれています。あるいはその筆者のバックグラウンドがあって書かれているとするものです。いつ頃書かれたのかとか、真の筆者の生きた時代などを大まかに特定することで聖書の記述の意味合いを浮き彫りにします。 そして最後の5も含蓄があり良かった。聖書の読みづらいところ、これを「躓き」ととらえ、そここそが読者にとって問題があるところ、という理解です。とくに新約は一般的な道徳倫理的な話も多いわけですが、個人的にいまいち納得しかねるところもあろうかと思います。そうした倫理がイエスによって叫ばれた理由・時代背景などを考えてみることは、新たな自己認識につながると思います。 ・・・ そのほか、第三章で、外伝を含め、まとまりごとに概要をサマってくださっています。 この章は聖書そのものに格闘するときにきっと役に立つはずだと思います。 ・・・ ということで聖書の読み方、という本でした。 聖書そのものに挑む前、挑んでいるとき、挑んだ後の再読、どのタイミングでも役に立つ書籍だと思います。 私も来月くらい、本書を頼りに、聖書そのものに挑んてみたいと思います。
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