青森ドロップキッカーズ

森沢明夫【著】

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2010/02/06
• JAN: 9784093878999

商品レビュー

2024/09/19

2010年出版。表示イラストでカーリングに関わる人物達の物語と分かる。たまに表紙の印象と内容にとてつもない乖離が合ったりするが、本作はバッチリ問題無し。イジメのシーンは気持ちの良いものでは無いが、過剰に繰り返されることも無いので許容範囲かな。中心人物は中学生二人。プラス、カーリング選手の女性二人。文章視点は各人にスイッチしながら描かれる。最終盤ではちょっと涙まで出ちゃいました。良い読後感です。

2024/08/29

息子達がもうちょっと大読んでほしいと思った。
好きなことがある人は強い。
自分には他にも居場所があるって気づけること。
一人じゃないってことがわかること。

大人になったらよくわかることだけどこれから難しい年頃になる子どもたちにぜひ知ってもらいたい。
そして見習ってもらいたい。

気高いカーラー(カーリング選手)の志を。
最高にかっこよくて泣ける一冊でした。

2024/03/22

青森三部作が読んでみたくて、青春小説を手に取った。
オリンピックでカーリングを観て以来、その面白さ奥深さを感じていた。チームワークと頭脳が問われスポーツ。
森沢明夫さんの取材力のおかげでカーリングのいろはがよくわかる。
沢井柚香、陽香姉妹の対照的な魅力。苗場宏海と雄大の幼なじみの関係性。森沢明夫さんの物語の展開にいつしか夢中になっている。
絶望感、憂鬱、不安神経症、だれもがその可能性を秘めている。でも何か夢中になれるもの、打ち込めるものがあれば乗り越えられるかもしれない。
いや、それだけでは無理だ。あったかい人とのつながりがそこに加われば。
最後の最後に先日読んだ「津軽百年食堂」との接点が見えた。
青春のドロップキックで気分爽快！
森沢明夫さん、ありがとう！

カーラーは、不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。
カーラーは、ルール違反をしたとき、自ら申告する。
カーラーは、思いやりを持ち、常に高潔である。