商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/01/21 |
JAN | 9784086305280 |
- 書籍
- 文庫
ベン・トー(5)
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ベン・トー(5)
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
過信と偽りの虚飾を一蹴する雄々しい真の≪狼≫
原点回帰で挑んだ本巻とのことだが、内容的にはむしろこれまでに無い要素を用いて、改めて≪狼≫の熱き血潮を浮かび上がらせる展開だった。これまでに無い要素とは、第1巻のレビューで「傍から見れば大変しょーもない世界である。無価値である」とした、半額弁当奪取に参加しない、関知しない人のこと...
原点回帰で挑んだ本巻とのことだが、内容的にはむしろこれまでに無い要素を用いて、改めて≪狼≫の熱き血潮を浮かび上がらせる展開だった。これまでに無い要素とは、第1巻のレビューで「傍から見れば大変しょーもない世界である。無価値である」とした、半額弁当奪取に参加しない、関知しない人のことである。半額弁当や、それに集う≪狼≫達を見下す佐藤の幼馴染み【広部蘭】の言動に読み手も時折歯噛みするのだが、同時に解らなくもない彼女の内面も示される。そこに描かれる表面上の理解と自己否定が、内心憧れ続けていた“本物”への渇望の裏返しだと気付き、佐藤がこれまで見せたことの無かった態度、視線、凛とした心意気、すなわち心から好きなことに熱中する一途な想いと空腹という根源的な状況に触発されて、一度は蔑んだ半額弁当が、スーパーが、≪狼≫達の存在が劇的に変わっていく、その経緯が何とも溜飲の下がるクライマックスとして描かれていた。最後の挿絵が見事な結末を表している。この広部さんは今後も登場して欲しい、生まれ変わった姿で佐藤の前に早く現れて欲しいキャラである。 他にも自らの想いを半ば無理矢理閉じ込めた人物が出てくる。ダンドーと猟犬群の頭目【山原】の想いもまた解るだけに切なさを内包しているが、ここにあるのは一種の諦めなのだろうか、現実的な妥協なのだろうか。そして最後の闘いにその答えは見つかったのだろうか。しかし、ダンドーこと壇堂先生も不惑を迎えて頑張るネ! 今回は著莪との甘過ぎる密着が減少した(1章の最後に佐藤と何処へ走り去ったのかは激しく気になる)代わりに沢桔の“姉妹漫才”だったり、白粉さんの佐藤集中攻撃だったりと、違った面白さを見せている。できれば里帰りしたのだから佐藤父母の大フィーチャーがあってもよかったかも(母は面白かったけど)。
DSK
ホブヤーはなかなか気持ち悪い奴だが、上手い短編だった。佐藤、著莪との対比で大谷と牧のカップルが描き出されるのはよかった。 夏休みが終わり、交換学生として内本くんがいなくなった代わりに、佐藤の同級生だった広部蘭がくる。広部はアイドルの鬼灯ランとして活躍していて、今回は映画の撮影...
ホブヤーはなかなか気持ち悪い奴だが、上手い短編だった。佐藤、著莪との対比で大谷と牧のカップルが描き出されるのはよかった。 夏休みが終わり、交換学生として内本くんがいなくなった代わりに、佐藤の同級生だった広部蘭がくる。広部はアイドルの鬼灯ランとして活躍していて、今回は映画の撮影の関係で佐藤の高校にきたのだ。 佐藤の過去の話にあった広部の印象より、かなり傍若無人で驚いた。そして佐藤が広部に、かなり惚れていたことも意外だった。広部の存在は佐藤の半額弁当に対しての思いを読者に気づかせてくれた。佐藤が半額弁当を捨てる男とは思わなかったが、ちょっとどうなるのかドキドキしながら読んでいた。 その広部を取るか、半額弁当を取るかの2択で半額弁当を取った。その戦いは引退をする、復讐の鬼と化した山原がいる、ダンドーと猟犬群だった。山原は何としても勝ちたかった、勝つために犬になった。だが、最後の戦いでは、山原が狼としての野生の血を取り戻した。佐藤と鑓水は、二人でダンドーと猟犬群を倒したのだ。きっとこれは語られる戦いになるだろう。
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先輩がむちゃくちゃかわいくてどうしようかと…。うっかりニヤニヤしてなかったか心配。 正直広部さんが最初ちょっとイヤな子だなーとか思っていたんですが、あえてそう描いているんだろうなぁ、と。狙っているだろう描写も薄っぺらくなくて、アサウラさん好きだーとますます思いました。 再登場した...
先輩がむちゃくちゃかわいくてどうしようかと…。うっかりニヤニヤしてなかったか心配。 正直広部さんが最初ちょっとイヤな子だなーとか思っていたんですが、あえてそう描いているんだろうなぁ、と。狙っているだろう描写も薄っぺらくなくて、アサウラさん好きだーとますます思いました。 再登場した山原さんが結構好きです。佐藤君とのバトルは熱かったですね…!もうお腹いっぱいです。
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