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近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 光文社新書
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近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 光文社新書

原田曜平【著】

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近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 光文社新書

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2010/01/20
JAN 9784334035440

近頃の若者はなぜダメなのか

¥902

商品レビュー

3.5

45件のお客様レビュー

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2024/09/25

#24奈良県立図書情報館ビブリオバトル「おとな」で紹介された本です。チャンプ本。 2013.1.14 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-917.html?sp

Posted by ブクログ

2019/05/21

タイトルと内容は風向きが異なる 若い頃からケータイ電話でつながる生活をしている結果、若者の世界は村のようなつながりの多い生活になり、互いに気を使う生活に慣れてきている。 その功罪として、広いネットワークを生かした活躍をするものもいれば、逆に、既視感のために、広い世界に出ず、地元の...

タイトルと内容は風向きが異なる 若い頃からケータイ電話でつながる生活をしている結果、若者の世界は村のようなつながりの多い生活になり、互いに気を使う生活に慣れてきている。 その功罪として、広いネットワークを生かした活躍をするものもいれば、逆に、既視感のために、広い世界に出ず、地元の仲良し空間に引きこもるものも出てきている、という分析。

Posted by ブクログ

2018/12/22

 渋谷のセンター街、女子高生が何人か行動に座り込み、めいめいケータイ片手にマスカラ塗にいそしんでいる。あたりの迷惑も顧みず、大声で喋り続ける彼女ら。  だが、メンバーのうちの一人がしゃべり始めると、ケータイやマスカラをいじる手はそのままに、ほかのメンバーたちは黙って聞いている、と...

 渋谷のセンター街、女子高生が何人か行動に座り込み、めいめいケータイ片手にマスカラ塗にいそしんでいる。あたりの迷惑も顧みず、大声で喋り続ける彼女ら。  だが、メンバーのうちの一人がしゃべり始めると、ケータイやマスカラをいじる手はそのままに、ほかのメンバーたちは黙って聞いている、と仲間内で高度に「空気を読んだ」コミュニケーションをとっている。    近ごろの若者(10代後半-20代前半)のコミュニケーションの形態は、30代と明らかに違っている。  コミュニケーション能力が向上しお互いに高度に「空気を読」みあっている。  彼らの特徴は「ケータイ」依存。PCではなく、ケータイであることがキモだ。  これはは彼らが「情報取得<人間関係」となっている証左だ。  そして彼らはケータイを駆使して「広い交友関係」を維持している。  コミュニティも、SNS,HP,ブログ、(SNS付の)ゲームと、多種にわたり、「友達」の人数は数多く、その親密度にも濃淡がある。だが、この種のコミュニティーには継続性、義務制が生じている。  さまざまなコミュニティでつながった「新村社会」。  だが、その中ではいくつかのルールがある。  いわく、「弱っている人を見てたら励ます」「正しさよりも空気」「愛想笑いを絶やさない」「コンプレックスを隠す」などなど。  電子世界上に広がった、相互監視社会はあるいみ非常にムラ的な日本の社会ともいえる。  キャラ立ちをして「プリズンブレイク」をはかるものもいるが、たいていはその不文律に縛られ、委縮するものも多い。  「半径5キロ」以内で事足りる、あるいは事足らせる生活圏の狭い若者も多い。  閉塞感を募らせる時代に生まれ落ちた彼らは、新しいことをする活力よりは、将来に対する漠然とした不安感から、保守と諦観に身を固めている。  専業主婦を口にする女性も多いが多くは、「しんからなりたい」というよりも、上の世代の仕事と家庭の両立の苦汁を疑似体験した結果である。  そんな彼らのアイドルは「益若つばさ」である。  成功した芸能人にもかかわらず六本木といったステイタスのある地区ではなく、下町である足立区に住み続け、発言も「いつまで仕事があるかわからない」「金銭感覚を狂わせたくない」など将来に対する漠然とした不安に根差したものが多い。  一方で、多様なネットワークを生かし、性別、学校、地域、家庭環境に違いを超えて、「つながる」人種も現れてきている。  彼らは学校内では息苦しさを感じ、ネットワークを通じてしりあった友達とつるんで夜な夜な遊んだりし、オタクとギャルがつるむ例も珍しくなくなってきている。  ある有名私立高校に通う男子生徒は、地元は偏差値が高くない地域である。だが、彼は上流(学校の友達)との交流で、勉強やバラエティに富んだネットワークに刺激を受けつつも、視野も行動範囲も狭いがピュアで勉強でなくファッションに時間をかける垢抜けた地元(下流)の友達との付き合いもバランスよくこなしている。  この本も「超ネットワーカー」のひとりである男子大学生の協力も大きかった。彼は企業のオーダーに応じた学生を紹介し、学生も何かあると彼を頼るといった、世代、地域、国を超えてネットワークを使いこなしている。  以上から見えてくるのは、現代の若者は「ネットワーク格差」にさらされている。  そこで臆してしまうと狭いネットワークの中に閉じこもることになり、逆に活用できると世代、地域、国を超えて活躍することになる。  それを可能にしているのは、ケータイを主役とする情報インフラの発達であり、それらはまた「高度に空気を読む」能力を若者に要求する。

Posted by ブクログ

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