回送先：町田市立木曽山崎図書館手を込んだらワケがわからなくなりました、の典型例かとは一読の感想。受けも攻めも自意識過剰で（金沢は受けについて「強気受け」とするが、どう整理しても自意識過剰以外の言葉が見受けられない）、そこに身内カップリングだの百年の孤独だのを付け加えた格好と整理した方が手っ取り早い。この作品が問題にしているのはおそらくプライド（自意識）の問題なんだろうなと、ざっと見た感じわからないでもないのだが、問題にしているはずのプライドを相対的に見直すというのではなく、上から目線で読者に向かって「強要する」きらいが随所に見受けられる。金沢の書き方が悪いとは言わないが（多分気を遣っている）、しかし一方では「勝手にしてくれ」と願わずにはいられないこのもどかしさをどう整理すればいいのだろうか。

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嘘つきのキス花丸文庫

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