商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2010/01/07 |
JAN | 9784862485168 |
- 書籍
- 新書
伊達政宗の手紙
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伊達政宗の手紙
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一言で言うと、読むと伊達正宗が好きになる本。 お父さんになってほしい。 それに、こんなお殿様ならついていきたいと思う人柄が表れている。亡くなった時に後を追って亡くなった方が20人ということだが、納得いく位、とっても魅力的な方です。 同じ著書のもう一冊の本より、こちらの方が、政宗の直筆の手紙の写真の掲載が多く、また内容も重複はあるがこちらの方がハートフルで彼の人となりがよく伝わってくる。 いわば公式戦国大名伊達正宗としての手紙を紹介した第一部、父親として、そして上司としての手紙が第二部、芸術を通して(気の置けない親交?)の手紙が第三部。 私は第二部が好きでした。 徳川家康が息子を犠牲にしたりしているし、この時代は自分で育てる感じが低いので、勝手に親子の情はないと思っていたのだけれど、政宗はとても子供思い。 長男に色々と口うるさい事を書いた手紙を送ったり、行動をとったりしていたみたいで、もめたらしいのですが、その後の手紙はおしつけがましくなく、かつ見捨てたわけでもない手紙に変わっている。 自分の親としての態度を反省したらしく、息子と話し合い、その感想「いろい(干渉)申す事は、ゆめゝ有間敷由、かたくゝ申しさだめ候」と部下に送っている。 反省することは難しい事で、ましてや親としての反省はなおさらだと思うが、できるところに大器さを感じる。 その長男に、雨降って地固まる後に送った詩歌の添削の手紙で、格言を引用し、融通を利かせるように諭している。確かに、考えの柔らかい人の様に感じる。 また、他人の作品の品評を依頼された場合も、作者を知らないので論評は避けたいがとあったり、随所に謙虚な姿勢がみられる。 自分の病気について伝え、他人から聞くと心配するだろうから知らせておくと書いてある心遣いもじんとくるものがある。 京都で生まれて、政宗の仙台を見た事のないまま嫁ぐ日が近い長女を娘を、その前に仙台に呼び寄せた。 初めて仙台を見る娘のために、侍屋敷町屋敷の全てに灯篭を吊るさせ、それを二人で楼上から眺めたらしいです。優しい。。。 優しいだけでなく、部下の始末について、切腹を命じたりときっちりもしていて頼りがいもある。 それに偉そう一辺倒でなく、酒の先での乱痴気を部下に素直にあやまったり、人として本当に魅力的な人。 男の年下の恋人の浮気を疑った事を謝る長文の手紙なども、50代の大名と思えないくらい、素直でかわいい。 自画自賛なことを書いて、自分でおかしく候と書いてあったり、楽しい人。 失敗をしない完璧な人ではない。でも誰に対しても悪ければ謝るし、誠実に接するし、人間らしくて愛嬌があって、憎めない人。 幕末ものを読むと、教育盛んな仙台藩と出てくるが、政宗が築いたためでしょう。 おちゃらけたことも言うのが魅力的に映るのは、忙しいにも関わらず(こまかい町民の生活にまで気を配るので)、詩歌、古典文学、手紙、香道、茶道、舞といった当時で言う教養にもきっちり通じそれが支えているからだと思う。 後書きにある「藩鑑」にもある政宗の大胆な行動も魅力的。大胆さと、人に対する優しさを兼ね備えた最後の戦国大名。
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伊達政宗の「手紙」に焦点を当てた本。本文中には実物の写真も掲載されており、眺めながら読んでいくと雰囲気がより伝わると思います。 著者は長年伊達政宗の書状などを研究されている方です。 同じ著者の『素顔の伊達政宗』もお勧め。
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