商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/12/30 |
JAN | 9784086305204 |
- 書籍
- 文庫
ドラゴンクライシス!(10)
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ドラゴンクライシス!(10)
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
実咲ちゃんが少し頑張った……かな?
短いセンテンスで改行を繰り返す文体での全217頁。サクッと読めるお手軽ライトノベルとしては悪くないが、それでもやはり内容的な乏しさを感じずにはいられない。あとがきには『けっこう盛りだくさんな内容にしたので』とあるが「そうかぁ~?」という感じ。例えば今回の学園祭の模様と同時進行的に...
短いセンテンスで改行を繰り返す文体での全217頁。サクッと読めるお手軽ライトノベルとしては悪くないが、それでもやはり内容的な乏しさを感じずにはいられない。あとがきには『けっこう盛りだくさんな内容にしたので』とあるが「そうかぁ~?」という感じ。例えば今回の学園祭の模様と同時進行的にどこか別のところでいろいろあって今回の“敵”が暗躍、登場人物達の内面も描きつつ、それらが導かれるようにクライマックスで邂逅するとか、メインゲスト【紺野颯子】の過去や内面をもっと頁を割いてしっかり綴るとか、つまり、複数の要素が織り交ざってぐるぐる動き回る果てに最後で結実するくらいの展開でなければ「盛りだくさん」というのを、少なくとも読み手は感じないのでは、と思う。今回の場合、竜司の心の成長や今回のことでの不安といった描写は相応に描かれているが、それも学園祭の進行の合間合間なので道筋としては1本である。確かにこの1本の中に詰め込める要素は限られているだろうから、本シリーズのここ最近の傾向を全否定はしない。ただ、「このシリーズってこんなんだったかな?もう少し複雑な要素もあったのでは?」という気が起きる、ということである。それでも今回は実咲ちゃんの妄想逞しい乙女心が面白かったし、真央の世話焼きサポートが全開だったことで竜児に対して少しだけ頑張れたしと、良かった面も多々ある。なので、今回は甘々と揶揄されそうだが実咲ちゃんに敬意を表して星4つ進呈したいと思う。アイの出番もあったが、個人的にはアイをメインに据えたエピソード増量を激しく希望。
DSK