商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2009/12/06 |
JAN | 9784862484383 |
- 書籍
- 新書
無頼化する女たち
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無頼化する女たち
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
何故ニッポンの女子はかくも荒野を目指すのか。いや目指さざるを得ないのか。結婚・出産といった世間で言うところの「普通の幸せ」にかけるコストが高騰する「幸せのインフレ」により、負け犬におひとりさま、カツマーに絵に描いた餅のワークライフバランスとまあ、独身でいるのも子供を産み育てるのも...
何故ニッポンの女子はかくも荒野を目指すのか。いや目指さざるを得ないのか。結婚・出産といった世間で言うところの「普通の幸せ」にかけるコストが高騰する「幸せのインフレ」により、負け犬におひとりさま、カツマーに絵に描いた餅のワークライフバランスとまあ、独身でいるのも子供を産み育てるのも、とかく女子とは闘わなければならない生き物であることよ。 無頼と化すしかないのだ道は。
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女性の社会進出といわれて久しいが、今やあらゆる場面で女性の活躍が見られるようになっている。電車の車掌やバスの運転手、宅配便の配達員など、これまで男性の領域と考えられてきたところにまで女性が進出してきて、驚かされるなんてことも増えてきた。草食化する男子に対して、肉食化する女子。あた...
女性の社会進出といわれて久しいが、今やあらゆる場面で女性の活躍が見られるようになっている。電車の車掌やバスの運転手、宅配便の配達員など、これまで男性の領域と考えられてきたところにまで女性が進出してきて、驚かされるなんてことも増えてきた。草食化する男子に対して、肉食化する女子。あたかもますます勢いを増しているかのように見えるが、本当にニッポンの女子は元気になったのだろうか? 実際には、そう単純に考えられるものではないようだ。本書では「無頼化」をキーワードに女性たちが置かれている状況を説き明かしている。 まずはこんな指摘が目についた。「社会のホンネとタテマエの落差。これには、女子の人生のほうが翻弄されやすい。というのも、男子の人生は、シンプルにタテマエがそのまま適用されやすいからだ。そもそも、タテマエとは男子仕様にできているのである」。社会進出だの、経済的自立だの、タテマエでは鼓舞するようなことを言われながらも、結局、出産したら会社を辞めなければならなかったり、職場復帰も容易でなかったりする。確かに、女性には社会の矛盾が際立ったかたちであらわれるものなのかもしれない。 1999年には雇用機会均等法と派遣法の改正によって、女性の非正規雇用化に拍車がかかった。従来のように、結婚して専業主婦になれるのであればまだマシだが、雇用の不安定化は男性の稼ぎ手を柱とした家庭のあり方を困難にし、「生涯未婚リスク」と「人生設計破綻リスク」を高めてしまった。かくして、頼れるものをなくした女性たちの無頼化が加速する。サバイバルの道を目指す者はカツマーとなり、保守化した女子は婚活に走るのだ。ところで、その昔、女性は25歳を過ぎて未婚のままでいると「商品価値」が下がり「クリスマスケーキ」と揶揄されていたのが、いまは31歳まであがって「除夜の鐘」なんだとか。不謹慎ながら、面白すぎる。 本書では、酒井順子、勝間和代、香山リカ、上野千鶴子ら女性のオピニオンリーダーたちの言葉を振り返りながら、そんな時代に翻弄される女性たちの姿を浮き彫りにする。ただ、いかに社会の矛盾をつこうとも、筆者は彼女らが経済的に恵まれた「勝ち組」であることを忘れない。そこで、それと対極にあるような郊外の「ネオヤンキー文化」にも目配りし、「外部、たとえば商品経済のまばゆさや、中央集権的価値体系を最初から視野に入れない、対抗軸のない若者文化に属す女性たち。それがケータイ小説の書き手であり、読者であった」と表現している。かつてのヤンキーと大きく違って内側に閉じた世界観。それは「セカイ系」にも通じるように思われて、なかなか興味深く感じるのだ。
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女性関連の本は多々あれど、同じ世代の女性の著作なので興味を持って読みました。 偉大なる女性問題研究の先人たちの著作と比較して、新たな視点はあまりなかったかなと思う。 でも、よくまとまっていて、この本1つで大体の概要はつかめると思います。 「無頼化」ってキーワード、面白いけど、イ...
女性関連の本は多々あれど、同じ世代の女性の著作なので興味を持って読みました。 偉大なる女性問題研究の先人たちの著作と比較して、新たな視点はあまりなかったかなと思う。 でも、よくまとまっていて、この本1つで大体の概要はつかめると思います。 「無頼化」ってキーワード、面白いけど、インパクトが弱いのかなあ。。 新書がオヤジ向けであることを考えると、悪くないとは思うんだけど。 同じロスジェネ世代女性としても、受け入れがたいものでもない。 むしろ積極的にうなづきたい。 ということで、ジェンダー関連の入門書としてもオススメです。
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