商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/11/25 |
JAN | 9784163287003 |
- 書籍
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蒼き狼の血脈
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蒼き狼の血脈
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チンギスハンの孫、バトゥを主人公にする目の付け所がさすが、小前さん。中央アジア史専門家ならではだなぁと思う。俺自身このあたりの知識は高校世界史で齧った程度で。オゴタイチャガタイイルキプチャク元とか懐かしく思い出す程度なんだけど…。 国の数だけ英雄がいるんやなぁ。しかも短い期間とはいえ、ユーラシア大陸の端から端まで制覇したモンゴル大帝国の英雄の物語なんだから面白くないわけがない。規模だけで言えば日本の戦国大名は勿論のこと、中世ヨーロッパなんか及びもつかないわけで、その雄大さだけでワクワクしてしまう。 もっともっとバトゥの活躍を読んでいたかった。仕舞をきっちりしている小説は好きなんだが、この本に関してはちょっと短くないか?なごり惜しい気持ちが正直残った。
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最近モンゴル出身の横綱が起こした残念な事件をめぐり少々騒がしくもあったが、さてモンゴルに関して自分がどれくらいの知識があるかというと考えてみるとほぼ皆無であることに気づく。旭川のソウルフードともいえるジンギスカンの命名のもとになったモンゴル帝国の初代の王ジンギス・カンの名前をかろ...
最近モンゴル出身の横綱が起こした残念な事件をめぐり少々騒がしくもあったが、さてモンゴルに関して自分がどれくらいの知識があるかというと考えてみるとほぼ皆無であることに気づく。旭川のソウルフードともいえるジンギスカンの命名のもとになったモンゴル帝国の初代の王ジンギス・カンの名前をかろうじて知っている程度だ。自分の教養のなさに愕然とする。 そこで少しはモンゴルのことを知るきっかけになるかもと思い小前亮氏のモンゴルを舞台にした歴史小説「蒼き狼の血脈」を読んでみた。チンギス・カンの孫にあたる世代の物語で、主役はチンギス・カンの長男ジュチの嫡子パトゥだ。 モンゴル帝国は百数十年続いたらしいが、本書はチンギス・カンの死後から第4代モンケが生まれるまでのモンゴル帝国創世記においての出来事を西方遠征を担ったバトゥの活躍を中心に彼の目から見た政争も含めた出来事が描かれた物語だ。 この物語を読んでモンゴル帝国創世記のことは人間模様も含め少々つかむことができた。だがモンゴルの文化や気質に大きく関係しているモンゴル人の遊牧生活に関してとなるとこの本を読んだだけではからきし情報が入ってこなかったのも事実だ。本を読む前にはこの本を読めば少しばかりはモンゴル人気質というもののかけらくらいわかるかなあなどと軽く思っていたが、それは全くと言っていいほど無理な話だということに読んでいる途中に気づいた。 早い話、武将の話が描かれているわけで、武将の気性は描かれてはいるがそれがその武将が生きる国の国民の気性を代表しているわけがなく、日本の戦国時代の武将の気性だって相当に荒々しいものだったろうしそれが日本人の気質といわれるととんでもないということになるだろうことに気づいただけだ。おバカな私である。 そんなわけで、本書を読んでモンゴルの歴史の端緒に触れただけで、今に至る800年くらいのモンゴルの歴史に関してのお勉強はまた別の機会にということで、モンゴルに関しての考察は宿題にするしかない。広く浅くが好きな性格は勉強には向いていない。陳舜臣の「小説十八史略」、森村誠一の「地果て海尽きるまで」、旭川生まれの大先輩井上靖の「蒼き狼」などをそのうちに読も事にしよう。。いつになるかわからないが。 そんなモンゴルに対する興味を持続させるくらい面白かったモンゴル創世記の歴史小説を読むBGMに選んだのがJohn Scofieldsの”A Go Go"。ジャズーファンクぽいのを聴きたいときに聞く結構マイナーな音源だ。 https://www.youtube.com/watch?v=1WPGdjZr8PI
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自分の授業の副読本として学生に勧めたいレベル。 オゴデイとドレゲネのラスボス感にゾクゾクしたが、ドレゲネはもっと引っ張ってもよかったのでは? 新刊のクビライ伝が本書の続編となるのだろうが、フレグとベルケ、そしてバイバルス方面のスピンオフも書いてもらえるだろうか。13世紀後半ユーラ...
自分の授業の副読本として学生に勧めたいレベル。 オゴデイとドレゲネのラスボス感にゾクゾクしたが、ドレゲネはもっと引っ張ってもよかったのでは? 新刊のクビライ伝が本書の続編となるのだろうが、フレグとベルケ、そしてバイバルス方面のスピンオフも書いてもらえるだろうか。13世紀後半ユーラシア歴史絵巻としてシリーズ化希望!
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