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日本 一つの試論
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日本 一つの試論

小泉八雲【著】, 平井呈一【訳】

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日本 一つの試論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 恒文社
発売年月日 2009/10/01
JAN 9784770411419

日本

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2012/03/19

――――――――――――――――――――――――――――――○ 忘れてならないことは、この国のものはすべてがあやかしのものだということだ。いわば諸君は、亡霊の呪法にかかったようなもので、この国のこの光も、この色も、この声も、やがてはいっさいが空と寂とのなかに消え去ってしまうのだと...

――――――――――――――――――――――――――――――○ 忘れてならないことは、この国のものはすべてがあやかしのものだということだ。いわば諸君は、亡霊の呪法にかかったようなもので、この国のこの光も、この色も、この声も、やがてはいっさいが空と寂とのなかに消え去ってしまうのだということを、よく心に銘記しておかなければならない。18 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 心臓の鼓動一つ一つが義務であり、自分の血の一しずく一しずくが道徳的感情だというほど、神々と男性に仕えるように形づくられた人間は、地獄のなかの天使と同じで、われがちに人をかきのけるような自我主義の世界には、とても身を置くせきはないだろう。328 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 神道は大きなその役目をすでに果たしたので、今は退位したのである。しかし、民族感情に訴え、義務感に訴え、忠義の熱情と、愛国心に訴えるいっさいの伝統を代表するものとして、神道は今もなお広大な力を持っている。その力は、今後ふたたびまた国家的危機が到来した時に、それに願えば、かならず、むなしく黙ってはいない力として残っている。341 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 今後何千年かたったら、あるいはこうした旧日本の理想が示しておいた道徳的状態を、――本能的な無私無欲とか、だれもが人を楽しくさせることを人生の喜びとしている願望とか、道徳美に対する一般人の観念とか、そういう世界を、まぼろしの影ではなく、はっきりと打ち建てられるところまで、人間の道は進歩するかもしれない。そして、人間が、それぞれ自分の心情の教えるところ以外には、何の法典をも必要としないというところまで進んだ時が、はじめて古神道の理想が最高の実現を見る時なのであろう。419 ――――――――――――――――――――――――――――――○

Posted by ブクログ

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