商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ブックマン社 |
発売年月日 | 2009/11/08 |
JAN | 9784893087287 |
- 書籍
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介護うつ
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介護うつ
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
妹さんの書いた本です。 人ごとではない事件。 愚痴もこぼさずに笑顔で頑張っていたら清水由貴子になってしまう!と彼女の自殺報道を知ったときに思いました。 今後もっと辛くなっていくことを見せられるようで、すぐにはとても読めませんでしたが… 今はもう超えたぐらい大変になってきてるから?...
妹さんの書いた本です。 人ごとではない事件。 愚痴もこぼさずに笑顔で頑張っていたら清水由貴子になってしまう!と彼女の自殺報道を知ったときに思いました。 今後もっと辛くなっていくことを見せられるようで、すぐにはとても読めませんでしたが… 今はもう超えたぐらい大変になってきてるから?ある意味では意外に大丈夫。 清水家は父が早く亡くなり、母は長いこと病身。 女三人で肩を寄せ合うような仲のよい暮らしぶりだったのですね。 長女の由貴子は相当、責任感が強かったようです。 デイケアを週5日利用していたんですね。それはいいと思うけど… 胃ろうは拒否し、階段に手すりをつけることも姉が断った。 それがのちに追いつめることになったのかな。自分で出来ると思いたかったんでしょうね… これ以上は無理と心が折れる瞬間がどこで来たのか。 お母さんと別れることも悲しかったんだろうな。 時々悲しそうにしていることが増えては来ていたが、日常は明るく、当日も笑顔で出かけた。 介護うつと報道されたけれど、うつというのが妹さんには実感としてわかりにくかったそうです。 介護する人間を見守る目が必要だったとだんだん理解した、自分はその目になれなかった、という後悔。 妹さんも同居で、仕事時間を姉とずらして夜間勤務にするなど、介護をしていないわけじゃなかったんですよねえ。 お母さんのことは自分がちゃんと見るからねと妹。今は病院にいるそうです。
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現在、ホームヘルパー講習中。 両親が介護を必要とする状況となるが、素直な気持ちで親の介護をすることができなく、また親も娘の手を借りることを遠慮するふしがある。そんな状況を割り切るために、親の介護は他人様に委ね、私自身が他の人を介護させてもらうことで恩返しの真似事を試みようとしてい...
現在、ホームヘルパー講習中。 両親が介護を必要とする状況となるが、素直な気持ちで親の介護をすることができなく、また親も娘の手を借りることを遠慮するふしがある。そんな状況を割り切るために、親の介護は他人様に委ね、私自身が他の人を介護させてもらうことで恩返しの真似事を試みようとしている。 清水由貴子さんは母親の介護の大部分をひとりでおこなっていたが介護うつの状態で母親を残してひとり死をえらんでしまった。由貴子さんの妹の良子さんの悲しみははかり知れない。周りの介護者のショックも大きかった。 介護を勉強する中で、周囲の見守りがいかに大切か、また介護する側のケアもものすごく大事だということを知った。 実際、親をみていると、お互いが同じように年をとり、同じように介助が必要になっている。弱いものがお互いを守るのには限界があるということ。娘としてできることはあたたかい見守りと気遣いであると思うこの頃。 介護する人への気遣いが自身も今まで足りなかったとつくづく反省している。 清水由貴子さんの冥福を祈る。
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「お姉ちゃん、なんで死んじゃったの」と、副題が付いています。 昨年4月20日、父の墓前で、車いすの母を残し、自らの命を絶った清水由貴子さんの妹、清水良子さんが書かれた本です。 大輪の花が開いたように、明るい笑顔が印象的だった清水由貴子さん。 糖尿病から失明し、認知症もある母親の...
「お姉ちゃん、なんで死んじゃったの」と、副題が付いています。 昨年4月20日、父の墓前で、車いすの母を残し、自らの命を絶った清水由貴子さんの妹、清水良子さんが書かれた本です。 大輪の花が開いたように、明るい笑顔が印象的だった清水由貴子さん。 糖尿病から失明し、認知症もある母親の介護に専心するために、芸能界を引退していたことは、自殺のニュースの中で知りました。 「そういう選択しかなかったのだろうか?」という疑問が沸き起こりました。 母とともに残された実の妹の良子さんも、暗に陽に、人から疑問を投げ掛けられたに違いありません。 良子さん自身が、その疑問を由貴子さんにぶつけたいはずです。 姉はなぜ死を選択してしまったのか、その答えを見つけるために、良子さんはこの本を書かれたのでしょう。 家族のために、自分にできることは何にかえてもやろうと、いつも気を張っている人でした。 時に姉のがんばりは私を不安にしました。姉のおかげで私もいい大人になったのだから、私にもがんばる分を分けてちょうだい。 「介護うつになるのはこんな人なのだろう」と考えさせられる、とても象徴的な出来事がありました。 母親のリハビリのために、介護保険金の助成金で家の中に手すりや取っ手をつけることをケアマネージャーが提案したときのことです。 由貴子さんは、その提案を頑なに断わってしまいました。 今でさえ要介護5で、税金からいろいろな助成金を出してもらっている。うちは長い間生活保護を受けて税金も免除されてきた。 税金を納められるようになったのに、またその税金のお世話になるのは申し訳なくてできない。 それが姉の言い分でした。 税金を払って、必要なときはそれを還元してもらう。 福祉国家の当然のシステムですが、それを由貴子さんは受け入れられなかったのです。 父親を早くに亡くし、母が病弱であったために生活保護を受けてきた。 なんとかその生活から抜け出るために、中学生で芸能界に入った。 人に後ろ指を指されないように生きてきた。 人に頼ることは、自分が果たすべき責任を放棄することに思えたのでしょう。 自分一人で抱え込まなくていい。 誰にだって頼っていい。 あたり構わず泣き言を言ってもいい。 自分一人ではどうしようもないことでも、誰かに頼れば、なんとかなることもあるはずです。 最後まで、そのことに気づくことができなかったでしょう。 由貴子さんのような人を出さないためには、社会全体に、もっと包容力が必要です。 他人の辛さへの想像力をもって、周囲の人々が自然体で手を差し伸べられる社会にしていきたいなあ、と思います。
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