商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 清流出版 |
発売年月日 | 2009/11/27 |
JAN | 9784860293062 |
- 書籍
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対談集 堀文子粋人に会う
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対談集 堀文子粋人に会う
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
ああ、いいなあこの感覚、と言えるものが色々見つかる。山の手のお嬢さんながら厳しい躾の家庭にそだち、今では考えられないほど不自由な時代に自由を求めてそれを貫いた人。自由でいながら筋の通った、折り目正しい、いってみればシュッとしたひと。ひとりでシュッと粋に立っている。友人たちも一本筋...
ああ、いいなあこの感覚、と言えるものが色々見つかる。山の手のお嬢さんながら厳しい躾の家庭にそだち、今では考えられないほど不自由な時代に自由を求めてそれを貫いた人。自由でいながら筋の通った、折り目正しい、いってみればシュッとしたひと。ひとりでシュッと粋に立っている。友人たちも一本筋の通った、飾り気のない、柔らかい頭をもった人たちばかり。お嬢さんなのに1番の親友が神楽坂芸者なのもわかる気がする。ここで対談している人たちの中に、流正之氏がいて、それで改めて興味を持ち、おととい美術館を訪れるきっかけになった次第。 このなかで、能役者との対談があって、そこで文化があまりにも大衆に迎合している、大衆化、素人化というのは文化のレベルダウンにつながる、と語り合う箇所があった。うん、なるほどとその時は納得したんだけど、昨日、鳥の劇場に置いてあったフリーペーパーをパラパラめくっていて、偉い人、凄い人がいる、ではなく、市民力、民度の高さ、市民が作り出すのが文化、と対談している記事があり、うーんそれも一理あるなと。 もし自分が戦前に生まれていたら、田舎に住む平民女子としての限られた文化しか享受出来なかったと思うし。
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◇能楽師・朝美信州「能をどうやって楽しめば良いでしょう」という質問をよく受けるんです。けれど役者のほうは舞台をやるのが面白いし、好きだからやっているだけで、ここが魅力的ですよとは、こちらからはなかなか言えませんね。94
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“言葉遣いと姿勢”を重んじる家庭に育ち、“群れない、好かれない”をモットーにしている堀さんの、粋人たちとの対談集。何よりその言葉遣いの美しさに、そして直球勝負でありながら相手を慮る爽やかな気遣いに魅力を感じた。 一流の人こそいつまでもはにかむ心を持ち、相手を傷つけない言葉のセン...
“言葉遣いと姿勢”を重んじる家庭に育ち、“群れない、好かれない”をモットーにしている堀さんの、粋人たちとの対談集。何よりその言葉遣いの美しさに、そして直球勝負でありながら相手を慮る爽やかな気遣いに魅力を感じた。 一流の人こそいつまでもはにかむ心を持ち、相手を傷つけない言葉のセンスを持つと語る堀さんは、欲を持たず空っぽの心で相手を見ていると相手のことが素直に見えてくるといい、会話の鉄則の一つに相手の弱点に触れてはならないことをあげている。 24人の粋人との対話は楽しく、粋人それぞれに思わぬ発見がいくつもあった。 とりわけ、植藤造園代表の佐野藤右衛門氏との対話“桜の嫁入り”は非常に印象深い。アサヒビール代表取締役の樋口廣太郎氏との対談で交わされた、「あそこまで人間の気持ちのきれいな場所はない」というカトマンズ、堀さんをして「人間というものがこれだけ高貴なものだったのか」といわしめたカトマンズの人々にぜひ会ってみたいとも思う。 粋人たちの人生哲学は、いずれも一層の興味を掻き立ててくれ、これからの読書に新たな扉を開いてくれる一冊となった。
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