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夜想 文春文庫
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夜想 文春文庫

貫井徳郎【著】

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夜想 文春文庫

785

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2009/11/09
JAN 9784167682033

夜想

¥785

商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

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2024/01/23

相手の所有物を持つと、その人の感情を読み取ることのできる能力をもつ遥。その遥に救われたサラリーマンの主人公雪籐が、彼女の能力で1人でも多くの人を救いたいと組織を作っていくという物語。 世間的には怪しげな宗教として見なされる中で、宗教ではないと奮闘していく姿は本当に孤独な戦いとして...

相手の所有物を持つと、その人の感情を読み取ることのできる能力をもつ遥。その遥に救われたサラリーマンの主人公雪籐が、彼女の能力で1人でも多くの人を救いたいと組織を作っていくという物語。 世間的には怪しげな宗教として見なされる中で、宗教ではないと奮闘していく姿は本当に孤独な戦いとして描かれている。 並行して、娘が失踪した中年女性の物語も展開するが、この女性が遥とまさかこのように絡むとは!というのが想像していなかっただけに驚き。 貫井さんの作品は好きで良く読むのだが、多少毛色が違っていて面白かった。 ただ、ストーリーが分かってしまうと2度読みはしないかな。

Posted by ブクログ

2023/03/19

ぞわぞわ怖いけど、続きが気になる。 そんな感じで読んだ。 面白かった! 辛い時どう乗り越えるか、考えさせられるなぁ。

Posted by ブクログ

2021/08/08

途中までかなりのハイスピードで読めたが、最後に近づくにつれ、不穏な雰囲気になり… 死にたいくらい辛い時、宗教に頼りたくなる気持ちにうまくつけ込んでくる人はどの時代にもいる。 事故で目の前で妻子を亡くした雪籐は仕事にも身が入らずミスを連発。だんだん周りの人達が自分を鬱陶しいと...

途中までかなりのハイスピードで読めたが、最後に近づくにつれ、不穏な雰囲気になり… 死にたいくらい辛い時、宗教に頼りたくなる気持ちにうまくつけ込んでくる人はどの時代にもいる。 事故で目の前で妻子を亡くした雪籐は仕事にも身が入らずミスを連発。だんだん周りの人達が自分を鬱陶しいと感じていることに耐えられなくなり、退職。 ここまでにも、すでに亡くなった妻と夢の中で会話している。 そこまでは全く無いとも言えないが、だんだん現実と理想の境界が無くなり、狂っていく様子が、恐ろしくよくわかる。 特に天美遥と出会ってからは、加速度的に変わっていく。 境界が無くなるのは、雪籐だけでなく、田舎からいなくなった娘を探しに東京に来るおばさんも同じ。 辛い目にあった人は、この境界線をギリギリのところで綱渡りしていると思う。 身内が亡くなるのは、本当に身を裂かれるような辛さなので、話しかけてしまうのは、そうだと思う。 周りに助けられて、何年も過ごし、だんだんその人の不在に慣れてくる。 亡くなったことを認めつつ悲しい気持ちも忘れずに。 雪籐はいいカウンセラーがいてよかった、と最初のうちは思っていた。 でも最後は違っていたことがわかる。 なんとも恐ろしい話。

Posted by ブクログ

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