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生きて、語り伝える
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生きて、語り伝える
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生まれてから、学業に適性を感じられなかった学校生活、記者生活まで、ガルシア=マルケスが作家生活が本格的に始まるまえ、すなわち経済的に裕福になるまえまでを書いている。どういう一族に生まれたか、今までどんな小説に刺激を受けてきたか、どのようにのちに自身の小説を書くさいに閃き、着想を得てきたかについても触れている。ラテンアメリカ、コロンビアのことを書いているので、日本、韓国、中国の小説よりも読むのに時間がかかったが彼の書くものはいつもおもしろいと思った。
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ガルシア・マルケスの自伝、第一弾。出生から学生時代、記者を経て作家として一本立ちする20代後半で話は終わっている。「百年の孤独」を書き上げるまで、残り10年ちょっと。 読んでいて分かるのは、「魔術的」とも評されるガルシア・マルケスの作品の多くは、実体験をもとに構想された半分ノン...
ガルシア・マルケスの自伝、第一弾。出生から学生時代、記者を経て作家として一本立ちする20代後半で話は終わっている。「百年の孤独」を書き上げるまで、残り10年ちょっと。 読んでいて分かるのは、「魔術的」とも評されるガルシア・マルケスの作品の多くは、実体験をもとに構想された半分ノンフィクションであるということ。娼館に入りびたったり、人妻と不倫したり、父親が変だったり、母がツワモノだったり。それぞれのエピソードの細やかな描写で描かれ、これが70をすぎて書かれた自伝だというかと思うと驚くしかない。 作家は作家たるゆえんがある。文章で生きていくということに対して、まったく違和感なく執着する姿は、「書かなければ…」とハードルを越えるのにてこずる凡百の作家もどきとの差は歴然。とはいえ、大学時代は有名なのちに大統領になる法学者の授業で寝ていたというから、おもしろい。 全体を通して、メッセージがあるわけでもなく、そこにはただ事実が並んでいるに過ぎない。だからこそ、時のコロンビアの荒廃と、そのなかで必死に生きる大衆の生命力が伝わる。自伝と呼ばれる作品の中でも、ある種独特な部類に入ると思う。てこずるが、読み応えのある大著。
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朝日新聞 土曜版 もっと本を再読ガイド 20100116 ガルシア・マルケス20代までの過ごした時間と世界を描く。こんなにも語ることがあることに驚くが、それはマルケスの強烈で濃厚な脳みそによるものだという事実。
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