商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ウェッジ |
発売年月日 | 2009/10/26 |
JAN | 9784863100558 |
- 書籍
- 文庫
蘆江怪談集
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
蘆江怪談集
¥817
在庫なし
商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
怪談の小品を集めた短篇集。どれもあっさりとした味わいの物語が多いのですが。だからといって怖くないわけではありません。余計に想像力をかき立てられて怖い面もあるかも。 一番怖かったのは、唯一既読だった「大島怪談」。これはやはり想像してみると一番ぞっとする光景でした。定番といえば定番な...
怪談の小品を集めた短篇集。どれもあっさりとした味わいの物語が多いのですが。だからといって怖くないわけではありません。余計に想像力をかき立てられて怖い面もあるかも。 一番怖かったのは、唯一既読だった「大島怪談」。これはやはり想像してみると一番ぞっとする光景でした。定番といえば定番なのだけれど、シンプルに怖いです。 「火焔つつじ」もぞくっとする物語。「天井の怪」は、読んでいるときは怖かったのですが。まさかのオチに愕然としました。でもこういうのもありだなあ。そして「うら二階」は怪異ではあるものの、優しさにほっこりします。
Posted by
公文堂書店にて購入。 とある百物語の夕べに参加したときに、出席者の方が仰った「妖怪変化よりも人間の方がよっぽど怖い」という言葉が耳に残っている。この本もそんな感じ。 にしてもウェッジ文庫はいい本があるなぁ。休刊してしまったのが残念で仕方がない。
Posted by
「文豪山怪奇譚」で「鈴鹿峠の雨」を読んていたためなんとなし期待していたら大当たりだった怪談集。 怪談12話+雑記、そのうち情愛の絡んだ「悪業地蔵」「縛られ塚」は凄まじく、花柳演芸担当だったという蘆江の筆も冴えている気がしますが、個人的にはそれよりも「怪談青眉毛」「火焔つつじ」のよ...
「文豪山怪奇譚」で「鈴鹿峠の雨」を読んていたためなんとなし期待していたら大当たりだった怪談集。 怪談12話+雑記、そのうち情愛の絡んだ「悪業地蔵」「縛られ塚」は凄まじく、花柳演芸担当だったという蘆江の筆も冴えている気がしますが、個人的にはそれよりも「怪談青眉毛」「火焔つつじ」のようにさらりと語られるくせに人間の業の深さを思わせられるような作品に惹かれました。 岡本綺堂に洒脱さと茶目っ気を多分に加えたような語りは終始小気味良く、猛暑日の不快さを和らげてくれた一冊でした。 また来年の夏、読み返したいな。
Posted by