季刊 前夜 第1期 5

哲学・心理学・宗教

• 販売会社／発売会社: 影書房
• 発売年月日: 2005/09/30
• JAN: 9784877143374

商品レビュー

2012/02/17

特集　戦争と芸術

前夜のことば　抵抗のまなざし、夜の底を揺さぶる音楽　三宅晶子
〔再録〕「アルプスの真昼」　原民喜
毀れた言葉——「アルプスの真昼」に寄せて　徐京植
「不気味な日本人」について　高橋哲哉
金亨律の生は継続されねばならない　韓洪九（金惠信、鄭栄桓訳）
特集にあたって　コリン・コバヤシ、徐京植、菊池恵介、李孝徳、高和政
〔インタビュー〕演劇は生存のあり方そのもの　ブレヒトを演じる　マルティン・ヴトケ（須藤温子訳）
演劇による演劇性の解体　李孝徳
「政治は抜きで」パレスチナ、アルカサバ・シアター　早尾貴紀
絵の底の人間性こそ問題　司修
ボイス、レームブルック、そしてブロツキイ　水沢勉
「前衛」と「女性」の亀裂　小勝禮子
島尾敏雄・元特攻隊長の戦争小説　佐藤泉
東堂太郎における〈正しさ〉とは何か――『神聖喜劇』を読みなおす　高和政
語りつぐ、ということーーイタリアの抵抗者たち　志村啓子
戦争と現代のオペラ演出　岩島眞好
戦時期の音楽を概観する　戸ノ下達也
今日の音楽を聴く（４）林光の音楽２　「原爆小景」から「とこしへの川」へ　池田逸子
〔インタビュー〕カンボジア――記憶の再建のために　リティ・パニュ（聞き手・訳　菊池恵介）
『リトル・バーズ』と『アルジェの戦い』　ジャン・ユンカーマン（本橋哲也訳）
戦争と私たちの関係　目取真俊
戦争についての三つの映画　中野英世
対話のスペクタクルーーマルセル・オフュルス『ホテル・テルミニュス』　久保田ゆり
戦争映画、その需要と供給　飯島みどり
ルート１８１——イスラエルという国の地顔を炙り出す旅　中村一成
パレスチナ・故郷を追われた女たち——ガーダとの12年　古居みずえ写真・文
美の境界を超えて生きる現実へ　コリン・コバヤシ
つまずきの石——ドイツと日本・歴史認識の落差　梶村太一郎
戦争の時代と芸術家（４）オットー・ディックス４　徐京植
ドキュメンタリー・カメラの背後（４）証言者は二度殺される　プリーモ・レーヴィと原民喜（前）　鎌倉英也
〔インタビュー〕プリーモ・レーヴィの想い出　ビアンカ・グィティッティ＝セラ、ヴァルテル・バルベーリス（聞き手・徐京植、マリア・アルフォンサ=鈴木訳）
前夜リレーエッセイ（５）夜な夜な叫ぶあの声は？　出光真子
再読・三読（５）詩「沼の中」「ヤカチ三態」濱口國雄
ふぶきのなかで――濱口國雄の詩に　石川逸子
〔インタビュー〕時代をひらく　韓国女性運動の経験　韓明淑（聞き手・尹京媛、徐京植／中野宣子訳）
人間らしい生に貢献するメディアに　『前夜』創刊一周年に寄せて　金鍾哲（鄭栄桓訳）
世界の文化運動から（５）キャンベラのコミュニティ・ラジオ局（オーストラリア）　徳永理彩
〔インタビュー〕「君が代斉唱」―私は静かに座った　根津公子（聞き手・三宅晶子、小野祥子）
徹底討論「反日」とはなにか　東アジア市民の対話　高橋哲哉　王智新　韓洪九　宋連玉　三宅晶子　徐京植
李秀英さんのこと　「反日」はさらに広く、深く……　劉彩品
カメラマン中野英世の１シーン、１カット（５）『ファルージャ２００４年４月』　中野英世
「日本の戦後思想」を読み直す（５）ナショナリズムの解禁と植民地主義の忘却　中野敏男
近現代を生きた朝鮮の女性たち（５）「許貞淑」研究を阻む南北分断　宋連玉
台湾史をめぐる旅（５）台湾と沖縄のあいだ　駒込武
東北アジア「歴史を逆なでする」博物館（５）老頭溝万人坑遺跡　君塚仁彦
社会の夜の探訪（５）すぐそこに近づく戦争を伝えるスリラー　中西新太郎
〈場〉なき者たちの刻銘（３）ジェイムズ・ジョイス『ダブリナーズ』　李孝徳
〔小説〕イードの贈りもの　ガッサーン・カナファーニー（岡真理訳・解題）
〔小説〕眼の奥の森５　目取真俊
書評『亡国のイージス』福井晴敏著　中西新太郎
書評『クラシック音楽の政治学』　池田逸子
書評『消せないイメージ』朴ト編　鄭栄桓
書評『韓洪九の韓国現代史II』韓洪九著　須永陽子
書評『未来をひらく歴史』　須永陽子
扶桑社版「つくる会」歴史教科書採択の反対運動をとおして　東本久子
前夜ブックガイド「戦争と芸術」
前夜映像ガイド「文化と抵抗」
EU憲法条約否決のもつ意味　谷岡健彦
女たちの戦争と平和資料館　浅野麗
〔前夜の記録〕長野 平安堂ブックトーク「「戦後」とは何だったのか」高橋哲哉／NPO前夜後援企画「在日朝鮮人が語る《ホロコースト》とパレスチナ」徐京植／前夜サマーセミナー「文化と抵抗」／前夜連続セミナー／出版文化レポート２韓国　岡本有佳／『前夜』合評会
〔口絵〕セガンティーニ「アルプスの真昼」
〔口絵〕オットー・ディックス　銅版画シリーズ「戦争」より
植民地主義のイコン（４）鄭●英「少女」　金惠信
前夜の言葉（５）ゲオルグ・ハイム