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「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書 河出ブックス
1,320円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2009/10/09 |
JAN | 9784309624037 |
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「格差」の戦後史
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「格差」の戦後史
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
巷間では小泉改革が格差を助長したなどと短絡的な物言いが多いですが、この本では、戦争まで遡り、日本の産業構造の変革から、第1次産業から第2次、第3次産業へと「階級」シフトが起こっていたことからの分析です。戦争の空襲による災害、阪神大震災の災害が実は低所得層など弱い層ほど大きな打撃であったことを豊富なデータから説明があったり、高度成長期には格差が縮小する可能性があったが、低成長になり階級シフトが起こりづらくなってからは再度格差が拡大することになったという指摘は極めて的確です。非正規雇用の拡大は今後、格差を固定していくことが確実視されるように危惧されます。日本が決して諸外国に比べ、貧困率が低くなく、しかもジニ係数も高いという数値は「豊かになった」「総中流社会」と言われていたことからすると驚きです。
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格差という一つの言葉であるが、それにはいろんな種類があることがわかった。時代によって、賃金、階層、学歴…何に注目するかによって、格差の意味、それが提示する意味も変わってくる。また、階層と所得が相関しあって、作り出す格差も存在する。時代ごとに整理され、また、当時の芸能、事件などの豊...
格差という一つの言葉であるが、それにはいろんな種類があることがわかった。時代によって、賃金、階層、学歴…何に注目するかによって、格差の意味、それが提示する意味も変わってくる。また、階層と所得が相関しあって、作り出す格差も存在する。時代ごとに整理され、また、当時の芸能、事件などの豊富なデータと統計学的計算により書かれた本書の文章からはこういったことがよくわかった。 あと、格差はエゴやわがままも含まれるものであると思っていたが、本書で取り上げられた格差にそういったものは見られなかった。エゴではなくしっかりとそれぞれ数値の差がでていた。 格差というのはどれくらい人と差があるのか?どのように解消するか?不明瞭なだけあって、それが曖昧な不安につながる。同時に、それは分析を難しくする。しかし、このように、数値化、あるいは当時の文化を比較検証することでよい分析ができる。それらを明確化できる。格差を学問的に扱うときはこういった姿勢が必要であることを知ることができた。
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烏兎の庭 第四部 書評 1.28.12 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1201.html#0128
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