天才の育て方

朝日新聞夕刊フィーチャー編集グループ【編著】

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2009/10/07
• JAN: 9784023304543

商品レビュー

2022/03/21

タイトルが挑発的だ。成功者本人の体験談ほど参考にならないものはないが、育てた親の方の物語である。ちょっと興味を持ち手に取った。親が熱心に教育したものと、ほとんど放置で子供が育ったという2パターンだ。
指揮者の佐渡裕は3歳の頃はすでに5歳児並みの体格でピアノを弾き、とにかく音楽が好きでたまらない。小学生の頃から一人で演奏会に行き熱心に音楽を聴き、終了後は出演者に感想を言い、感動を日記に書き綴っていたという。
世界最強の女吉田沙保里は意外なことに幼少期は身体が弱かった。
井上康生は父親に何度も殴られた。この辺からアレ？と思い始めるのだが、出版が2009年で時代もあるにせよ、体罰が結構出てくる。井上の場合はそれも相当に理不尽な体罰である。口で一言いえば済むのにひたすら殴り続ける。正直、よくこんなエピソードを記事に入れたもんだと思う。
事実に蓋をするべきではないが、読んでいて不快だった。これでは天才の育て方以前に、単に犬のしつけである。
「天才」当人は興味深い人が多いが、親のひとり語りという体裁ゆえに全体的に淡々とした記事で、残念ながらあまり記憶に引っかからない。

2021/04/15

若田さんの名前で検索し、借りた。

さらっと読めた。

息子にピアノを楽しく練習させられるよう、頑張ろう…

2011/09/14

将棋の羽生、卓球の福原愛、なでしこの沢などなど、
専門家として名をはせた人の親へのインタビュー。

育児に正解はないが、とにかく子供を信じて見守る、
もしくは共に伴走する。これがいわゆる「天才」の
親に共通することなのかもしれない。

「天才」に育たなくてもいいが、ある程度可能性は
広げておいてあげたい。

「天才」ではなく、「一流のサラリーマン」とか
「世渡り上手」の親へのインタビュー集とかが
あったら読んでみたい。
「天才」である必要はなく、世の中をうまく渡れれば
子供は苦労しない。そういうスキルも異常に重要と思う。