たのしい英文法

林野滋樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 三友社出版
• 発売年月日: 1975/01/25
• JAN: 9784883221028

商品レビュー

2010/04/25

この本の感想は、ズバリ”面白かった”。
説明が易しいというのもあるが、随所に著者の愛が感じられる。
例えば、７３ページ人称代名詞で、あなたとお母さんが話をしています、と説明するのですがカッコ書きで（このように言うことは、お母さんのない生徒の皆さんには、さびしくつらい気持ちをおこさせるでしょう。ゆるしてほしいと思います）と書いてある。
なぜか暖かい気持ちになってしまった・・・。
１５０ページでは水俣病について考え、１４４ページでは超能力をインチキ呼ばわりし、１３５ページでは公害を嘆く・・・。
さすが初版が１９７５年である。
しかし内容は秀逸。
若干、簡単に書きすぎか？と思うが、適度な練習問題といい１項目
２～３ページの配分といい、かなりコンパクト感はあるが中学１～３年レベルを丁寧に解説していると思う。
５つ星である。

2008/02/04

　拙著「プログラム学習英語」を作る上で大きな影響を受けた本です。

　「はじめに」から抜粋します。

　ただ文法の規則をならべて，さあ暗記しなさいというのでなく，どこからそのような規則が生まれてくるのか，また，なぜそうなるのか，ということをできるだけ自分で考えるようにみなさんに求めています。
　なぜ　Why ? ・・・と考えることは，人間にとってこの上なくたいたいせつなことなので，英文法についても「なぜか？」をいつも考えるようにした。

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　数学，理科などでは，「なぜ？」というのはたいせつだよ，とよく言われていますが，英語で「なぜ？」を重視した本はほとんどありません。
　だから，この本はおもしろいのです。
　この本を読みながら，「へー」と「目から鱗」のことが少なからずありました。

　多くの方に読んでもらいたい本です。

　ただ，中学生には難しい。はっきり言って読み切れないでしょう。

　著者は，英文法についてはよく知っているが，中学生はあまり知らないのではないか，というのがぼくの感想です。

　だから，英語を学び直す人にお勧め。そして，英語を教える人にお勧めです。