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反日、暴動、バブル 新聞・テレビが報じない中国 光文社新書
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反日、暴動、バブル 新聞・テレビが報じない中国 光文社新書

麻生晴一郎【著】

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反日、暴動、バブル 新聞・テレビが報じない中国 光文社新書

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2009/09/16
JAN 9784334035242

反日、暴動、バブル

¥902

商品レビュー

3.7

5件のお客様レビュー

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2018/04/29

◆04年の反日暴動の中、中国・北京の市井に分け入ることで見えてきたのは、日中双方のテレビや政府情報が伝えない人々の群れ◆ 2009年刊。著者は中国長期の在住歴あるフリーライター。  2004年のサッカーアジア大会における暴動を皮切りに発生した大陸での反日デモ。  しかし、現場...

◆04年の反日暴動の中、中国・北京の市井に分け入ることで見えてきたのは、日中双方のテレビや政府情報が伝えない人々の群れ◆ 2009年刊。著者は中国長期の在住歴あるフリーライター。  2004年のサッカーアジア大会における暴動を皮切りに発生した大陸での反日デモ。  しかし、現場に居合わせた著者は、これが中国の国民の多数派の意見か?。日中双方の報道で示されるような熱心な(狂信的な側面も)行動と言えるのか?。  肌で感じる空気感と報道の画面上との乖離に疑問を持ち、その真の姿を求めて街を、特に北京郊外を流離い、人に会い、インタビューを重ねていく。  その結果見えてきたのは、政府の意向とは無関係に経済・社会活動を行い、ライフスタイルも自由度が高い人々。彼らは、物言わず従順に従う人民とは異なり、共産党のやることに無関心、時に反対する人々である。例えば、自由業・経営者・ホワイトカラー、さらには職種を問わず若年層の中に見出される人々。  目の前に現出してきた存在を、著者は「市民」と命名し、その特徴を解読していく。  この「市民」と呼ばれる人々が多数派かについては、著者も慎重な姿勢を崩さない。また彼らが、知日派の場合であっても、決して親日ではないと見ている。とはいえ、現象面で目立ちがちな反日ほど対日憎悪を募らせているわけでもない。  ここで著者が鋭く指摘しているのは、日本政府やマスコミの目線の偏り。それは、彼らが中央政府、就中、中国共産党の動向のみに関心を払い、さらに、住まう人々がそれにコントロールされているだけの存在と看做しすぎという点だ。  勿論、著者が特異な人々の市井に分け入って取材している所為もあろうが、マスコミが提示するものから零れ落ちたものを全く見ずに、一義的な決め付けをすることの危険性を知るに如くはないだろう。  まあ、大陸における政権交代が、現状では想定できない中では、かような市民が政治の面で、権力行使の側面で中心に浮かび上がることは適わぬ夢かもしれないが…。  そもそも、かような特異な視点と取材網を有していること。そこに著者と本書の価値は刻まれていると言って、言い過ぎではないはず。

Posted by ブクログ

2015/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少し前の話ではあるが、自身が現在北京に在住しながら感じる事と重ねて、色々と示唆に富んでいる本であった。 大国らしく振舞う時、途上国らしく振舞う時という二極を政府は使い分けているし、一般市民も大国となってきた/発展したという自信とまだまだな所がある事への劣等感とそれを守るために批判する外国人を攻撃する(ような)感がある事についてうまく描かれているように思う。 以下、興味深かったところの抜粋・要約。 *親中派も反中派も政府ばかりを相手にする。 *莫大なODA資金を中国人の日本留学費用に充てたり、民間団体に寄付した方が親日をはぐくむ結果になるだろう。政府とのかかわりを避けろという事ではなく、政府一辺倒になるのを避けろ。 *親日の目と付き合っていく上で、少しづつ台頭してきた新しい現象や人とともに歩む事が大切ではないか。政府と向き合うだけでは、新しい潮流とは触れ得ない。 *愛国と愛党は別。オリンピック時のチベットへの反対運動へのカウンターは、チベット擁護ではなく、国を擁護しただけ。 結局、阿Qなのか・・。

Posted by ブクログ

2011/04/10

[ 内容 ] 2009年春から毎月のように勃発する抗議デモ、抵抗運動の意味するところは? 激変する中国の現在を活写した、渾身のルポ。 [ 目次 ] 問題は「反日」ではなく、「親日」の不在 第1部 「反日」から目をそむけては、今の中国は読めない(党からはみ出した「ごく普通の中国人...

[ 内容 ] 2009年春から毎月のように勃発する抗議デモ、抵抗運動の意味するところは? 激変する中国の現在を活写した、渾身のルポ。 [ 目次 ] 問題は「反日」ではなく、「親日」の不在 第1部 「反日」から目をそむけては、今の中国は読めない(党からはみ出した「ごく普通の中国人」;民間運動としての「反日」;消された声) 第2部 北京郊外に渦巻く民間(官方と辺縁;官方に対する市民感覚) 第3部 2つの民間と党(自由と権利を主張する人たち;社会主義と愛国;党を超える行動主体) 親中・反中を超えて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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