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十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/08/28 |
JAN | 9784101123387 |
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十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。
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商品レビュー
3.7
73件のお客様レビュー
表現に関して一読してみるとよい本として紹介されていた作品。私にとっては少し昔の作家さんの印象があって、読みにくい文章なのかなぁと構えていたものの、挑戦的なタイトルに興味を惹かれて読んでみた。そしたらびっくり。中の文というか語り表現が、内容以前に単純に楽しかった。まっすぐさっぱりア...
表現に関して一読してみるとよい本として紹介されていた作品。私にとっては少し昔の作家さんの印象があって、読みにくい文章なのかなぁと構えていたものの、挑戦的なタイトルに興味を惹かれて読んでみた。そしたらびっくり。中の文というか語り表現が、内容以前に単純に楽しかった。まっすぐさっぱりアイロニックで、こんなに吹き出すように読む本だとは思わなかった。 男女の捉え方や、取り上げられているものが手紙、というのが時代を感じさせるものの、伝えたいことを伝える、という観点は現代も変わらない。大切なことは「読み手(相手)の身になって」ということ。 食わず嫌いせずに読んでよかった。
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あとがき込みでこの本を読んで良かったと思う。 この時代、手紙が今と比べてどれ程重要なツールだったか知った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
狐狸庵ものの先駆けなる、手紙の書き方を中心とした軽妙なエッセイ。死後発見された原稿ながら、昭和三十五年ごろの、新婚で幼い長男を抱えた遠藤周作が肺結核を患っていた頃のものらしい。 男性読者を想定したものでもあり、かなり時代は感じさせるし、すごく腑に落ちながら読んだわけではないが、「読み手の身になって」書け、という一貫した主張も時に語られる人間心理も普遍的なものである気がした。恋文書く側は男性編で、断る側は女性編と銘打たれているのが、昭和というより平安時代の古典常識だなと思った。森鴎外は『雁』で、「見られる」女から「見る」女への転換と挫折を描いたけれど、このエッセイでは一貫して女は受け身。その辺が特にこの作品の古さを印象づけていると思う。良い悪いではなくて、そういう時代だったんだね、っていう。古さでいうならモガとかモボとか死語だし。まず候文で手紙を書く発想はそもそもない。 私は手紙を書くのは好きな方だけど、こうして見ると昔はこんなに手紙が身近なものだったのかって驚く。メールやLINEが発達した今、もはや手紙自体が絶滅危惧種だし、そうするとここで筆者が述べていることの半分くらいは絶滅危惧種属性だけれど、メールでもLINEでも対面のコミュニケーションでも、要するに相手の立場に立って相手との関係性を考えながら、紋切り型でなくやりとりをするのが血の通ったコミュニケーションよね、って思う。 あとあたかも当然のように書いてるけど、手紙を送られたら嬉しいものだろう!っていう前提に立っているのが力強い。メールでもLINEでも、迷惑じゃない?って考えがちな私としては、そこそんなに自明視して大丈夫そう?って若干心配になる。
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