商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2009/08/20 |
JAN | 9784336049698 |
- 書籍
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新編 真ク・リトル・リトル神話大系(7)
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新編 真ク・リトル・リトル神話大系(7)
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新編真ク・リトル・リトル神話大系。最後となる6・7集は、1980年にラムジー・キャンベルが編集したアンソロジー『New Tales of the Cthulhu Mythos』を邦訳し、前後編に分けて再編したものになります。旧編で出たのが1983年、つまり、当時最も新しく刊行さ...
新編真ク・リトル・リトル神話大系。最後となる6・7集は、1980年にラムジー・キャンベルが編集したアンソロジー『New Tales of the Cthulhu Mythos』を邦訳し、前後編に分けて再編したものになります。旧編で出たのが1983年、つまり、当時最も新しく刊行されたク・リトル・リトル神話アンソロジーの邦訳だったわけです。(当時の)最先端を行く作家たちは、どのようなクトゥルフ神話の物語を新たに紡いだのか――。 最終巻7集は、編者でもあるキャンベルによる青春ホラー『パイン・デューンズの顔』を含む、全9編のうち後半4編を収録。 以下、ちょっとだけネタバレありの各話感想。 --------------------------------------------------------- 『角笛をもつ影』(クライン) かつてラヴクラフトに師事したわたしは、ラヴクラフト関連のイベントの帰り、機上にて元宣教師を名乗る男と意気投合する。後日、姪孫とともに博物館を訪れたわたしは、そこで創作であるはずのチョ・チョ族の展示物を目にし、元宣教師が布教先で遭遇した種族もチョ・チョ族であったことに気づく。その一ヶ月後、わたしは妹から男が行方不明になったことを知らされる――。 (ラヴクラフトに師事していた人物が、創作であるはずのクトゥルフ神話的な世界観に、徐々に、静かに、しかし確実に呑み込まれていく様を、事象を淡々と重ねることで描写している、メタ的な要素のある異色作。なお、作中の「角笛をもつ影」は、後にTRPGでナイアルラトホテップの化身として定義されることになる。) 『アルソフォカスの書』(ラヴクラフト&ワーネス) わたしは古ぼけた古書店で、禁断の術式が書かれた魔導書を手に入れる。それを読み込み、魔術を行使できるようになったわたしは、旧神に封じられている旧支配者への接触を試みることに――。 (ラヴクラフトの未完の遺稿を元に、力に溺れたオカルティストがその探究心と好奇心と傲慢さから、旧支配者の復活を手助けしてしまうまでを描いた作品。なお、オリジナルであるラヴクラフトの遺稿は創元推理文庫の全集に収録されている。) 『蠢く密林』(ドレイク) 幼い頃より聡明だったアリスは、長じてからは仲間たちとともに旧支配者の神話の研究を続けてきた。そして"混沌"が力を増しつつあることに気づき、それと対峙するため、彼女はアフリカに飛ぶのだった――。 (著者のベトナム戦争の経験が反映されているであろうと推察できる問題作。善と悪、正義と不義、大義と小義――。これがTRPGシナリオなら、探索者たちはさぞかし苦悩し苦渋するだろう。なお、作中の「アフトゥ」は、後にTRPGでナイアルラトホテップの化身として定義されることになる。) 『パイン・デューンズの顔』(キャンベル) イギリス各地を放浪し、今度はパイン・デューンズに移動した一家。父はここに腰を落ち着けようと提案するが、母はそれに反対する。息子のマイケルは近くにあるクラブでジューンという女性と出会い、彼女から借りた魔女に関する書籍を読んでいると、書かれている地名がこれまで滞在していた所と合致していた。両親と魔女伝説の関係とは――。 (血縁または因縁を主題とした作品。終盤、主人公が徐々にあれほど嫌っていた親と同質化し、運命を受けいれていく様は「インスマス」ものを彷彿とさせる。なお、TRPGでは本作を基に「オールド・ワンの養い子」というクリーチャーが創作されている。)
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6巻から半年以上たっての刊行の為、発売を見逃してた。 一応、注文したけど、アマゾンで1~2か月以内に発送と・・・orz
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