商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/08/30 |
JAN | 9784086305013 |
- 書籍
- 文庫
ドラゴンクライシス!(9)
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ドラゴンクライシス!(9)
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商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
いつもの雰囲気が戻って来た
表紙ではローズと今回のヒロイン【三奈木沙織】が仲良く並んでいるが、本編ではこのような仲良しではない。サブタイトルが全てを表したドタバタ劇である。沙織が突然「婚約者」として竜司宅へ押し掛けてくるのだが、その真意が計れずに困惑する竜司達が沙織のペースにどんどん巻き込まれていく展開であ...
表紙ではローズと今回のヒロイン【三奈木沙織】が仲良く並んでいるが、本編ではこのような仲良しではない。サブタイトルが全てを表したドタバタ劇である。沙織が突然「婚約者」として竜司宅へ押し掛けてくるのだが、その真意が計れずに困惑する竜司達が沙織のペースにどんどん巻き込まれていく展開である。三奈木財閥のご令嬢として世間一般とは少し異なる定規で接してくる沙織の世間知らず振りが、お風呂や同衾といったお約束展開の中で可愛らしく出てくる。ただ、単に「婚約者」だけではない、彼女なりの矜持や苦悩、思惑といったものが見え隠れしており、それが後半の呪念物(カーズド・プレシャス)による災厄へと繋がっていく。しかし、本シリーズのテイストとして、まぁ、災厄と言っても結構あっさり解決するのでさほどドキドキすることも無いのだが……。それでも久方振りのアイの登場と小さな活躍が見れて良かった。それに何よりここしばらくローズ周辺のドラゴン絡みのストーリーが続いていたので、今回のような遺物(ロスト・プレシャス)の話になり、雰囲気も戻って来たので却って楽しめた部分もある。ただ、それにしても話が短いというか薄いというか……読了までに2時間強である。全体で217頁しかなく、しかもP.176でエピローグに達した時にはさすがに「え?」と思った。もともと短い文で改行を繰り返す書き方で、実際の頁数よりもサクサク進んでしまうのは本シリーズの共通項なので、これを今更どうこう言う気は無いけど……と思っていたら巻末に【もう一つのプロローグ】として、沙織が竜司宅を訪れる直前のことが書かれていた。今回の顛末が全て終わってから最初以前に戻る、つまり本巻全体が倒置法的展開になっている構成である。これだけ沙織を掘り下げて描いたのだがら、次巻以降も彼女はしっかり出てくるのだろう。そういう場所に引っ越しも済ませたしネ。
DSK