商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/07/31 |
JAN | 9784104660032 |
- 書籍
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祝福されない王国
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祝福されない王国
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商品レビュー
3.3
14件のお客様レビュー
救われないおとぎ話。現代アートはよくわからないしこんなもの作って何になるんだろうと思っていたけれど(失礼)、こんなにも素晴らしい小説が生まれるならいいなあと。 価値なんてその場その場の権力で変えられてしまうし、光を失ったらどんなに綺麗なものも見えなくなってしまう。残酷で悲しいのに...
救われないおとぎ話。現代アートはよくわからないしこんなもの作って何になるんだろうと思っていたけれど(失礼)、こんなにも素晴らしい小説が生まれるならいいなあと。 価値なんてその場その場の権力で変えられてしまうし、光を失ったらどんなに綺麗なものも見えなくなってしまう。残酷で悲しいのに美しくて目が離せない。 いちばん心に残っているのは価値を平等にしようとした王国の話。平等を謳ったってそんなものは存在しないのです。めちゃくちゃ好きです。
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芸術家の藤本由紀夫氏の作品からインスパイアされた短編。 人や物の価値は平等だと信じて疑わなかった人たちがあっけなく滅ぼされていくまで。 愛する人を檻に閉じ込めて持ち歩く男と、そんな戯言のような話を言い続ける忘れられた囚人。 未来から来た婚約者と、また未来で出会うためにミイラとなった結末。 大きければ大きいほど物の価値があると勘違いし滅びていった国。 偶然筒の音が言葉をなって聞こえるようになった青年の悲劇。 静かな激しさー遭難し一度は死を覚悟したが奇跡的に生還した善良な牧師の残酷な最期。 過激な沈黙ー人の苦痛に快感を覚え一度は死にかけたけれど何度もそれをうまくかわしていくずる賢い男。 善良な生活を送っていた夫婦が、海で釣り上げたものに魅せられて崩壊していくまで。 海で釣り上げた元凶なるもののゆくえの話をする友人同士。 7人の妻を持ちそれぞれの息子のうちから後継者にするべく旅をさせるが自身の強欲ゆえに滅びた国。 嘘ばかりの国民を正直者にするべく王が頼んだのは、詐欺師による人体実験の結果、快楽のために最初に嘘をついた牧師だけが取り残されてしまった結末。 作品の解説を読みながらお話を読むといいかもしれない。昔のヨーロッパの拷問のような残虐、残酷さが垣間見れる。 ブラックお伽話みたいな感じ。)^o^(
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愛が存在しない新世界。 「祝福されない王国」 そこではたとえ祝福されたとしても、福音は耳に届かないのかもしれない。
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