商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学芸出版社 |
発売年月日 | 2009/07/30 |
JAN | 9784761512569 |
- 書籍
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地場産業+デザイン
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地場産業+デザイン
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デザイナーの喜多俊之氏がこれまでに手がけた地場産業の活性化(主に海外への展開)について書かれた本。飾るだけの芸術品ではなく、日常生活で使う工芸品であることを大前提に、技術的に難しいことは避け、地場産業の得意とするところを活かす氏のやり方には共感できる。本書では海外への展開に軸を置...
デザイナーの喜多俊之氏がこれまでに手がけた地場産業の活性化(主に海外への展開)について書かれた本。飾るだけの芸術品ではなく、日常生活で使う工芸品であることを大前提に、技術的に難しいことは避け、地場産業の得意とするところを活かす氏のやり方には共感できる。本書では海外への展開に軸を置いているが、せっかく良いモノを作っても、日本の納戸化した住まいには合わないから売れない、という現実があるそうだ。これかの成功例に続き、日本の地場産業が栄えて欲しいと思う。
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シャープのAQUOS等を手掛けたプロダクトデザイナー・喜多俊之氏が自身の関わった地場産業プロジェクトを綴った本。 この数年、私自身が伝統産業の町が厳しい現状に立たされている場面を目の当たりにする機会が多かったため、新たな可能性を探り学ぼうと本書を手にとった。 喜多氏のデザインに...
シャープのAQUOS等を手掛けたプロダクトデザイナー・喜多俊之氏が自身の関わった地場産業プロジェクトを綴った本。 この数年、私自身が伝統産業の町が厳しい現状に立たされている場面を目の当たりにする機会が多かったため、新たな可能性を探り学ぼうと本書を手にとった。 喜多氏のデザインに対する姿勢は、プロモーションを第一に考えたものであり、経営者の考え方や技術の質、販路や流通まで考慮した上で行われる。 職人に対する尊敬を念頭に置きながら、市場や使い手のニーズをマッチさせ、自身のセンスを反映させる。そのようなプロデュース力こそが喜多氏の持ち味であると感じると同時に、氏の姿勢からは、原研哉氏や隈研吾氏の考え方に通じるものが窺えた。 関西を拠点に発信しデザイン界を盛り上げる喜多氏の活動に、今後も注目していきたい。
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今この時代に必要な日本のデザイン力を再考する良著 アクオスの漆塗りフレームのモデルが発表されたとき、当時、インターネット上で家電小売店を営んでいた私は、 「テレビに新しい風が吹いている」ととてもびっくりしたのを思い出します。 そのアクオスシリーズのデザイナーを、発売当初か...
今この時代に必要な日本のデザイン力を再考する良著 アクオスの漆塗りフレームのモデルが発表されたとき、当時、インターネット上で家電小売店を営んでいた私は、 「テレビに新しい風が吹いている」ととてもびっくりしたのを思い出します。 そのアクオスシリーズのデザイナーを、発売当初から現在まで務められている喜多氏の著書。 p158の厚くはない本ですが、喜多氏が1960年代から現在まで、伝統工芸・地場産業とコラボレーションしてきた6つの事例が、 地元の職人さんたちのインタビューも交えながら濃密に語られており、 製品開発の秘話という意味でも、人間の挑戦の記録としても読ませます。 また、表紙を含め、製品をとらえた豊富なカラー・モノクロ写真が1枚1枚非常に美しく、眺めているだけでも楽しいです。 序文「魂をこめるものづくり」の中で、著者は、現代社会の中で地場産業が直面している状況について、 消費者の暮らしの変容、流通構造の問題、グローバル競争等多角的に問題提起しています。 中でも、「全世界がエコロジーに心を向ける今、使うほどに手で磨かれ、色が落ち着き、風合いが出てよい、という日本伝統の物づくりの価値観は、もっと見直されて良いはず」という主張には、日本が世界に発信できる大きな望みを感じました。 別のところで知りましたが、著者は最近、もともと山陰にあった古い日本家屋何棟かをボルドーに移築し、 日本古来のミニマリズムな暮らしの紹介を通じた 美とエコロジーを両立したライフスタイルの提案を行っているそうで、 そちらの活動も興味深いと思いました。
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