商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2009/07/15 |
JAN | 9784150503550 |
- 書籍
- 文庫
人イヌにあう
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人イヌにあう
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
冒頭でローレンツ博士はヒトとイヌの出会いを見ていたかのように描写するが、異種の動物の出会いの中で、ヒトとイヌの出会いというのは相当、幸運なほうだったのではないだろうか。牛や豚は食べられちゃうし、馬は戦争に巻き込まれたり、畑を耕したり、相当重労働しなくちゃならない。その点、イヌも番...
冒頭でローレンツ博士はヒトとイヌの出会いを見ていたかのように描写するが、異種の動物の出会いの中で、ヒトとイヌの出会いというのは相当、幸運なほうだったのではないだろうか。牛や豚は食べられちゃうし、馬は戦争に巻き込まれたり、畑を耕したり、相当重労働しなくちゃならない。その点、イヌも番犬したり牧畜の手伝いしたり働かなくちゃならないけど、野生やっているなら狩りをしなくちゃならないわけだから、その代わりと考えれば危険も少ないし、食いっぱぐれもない。何より、結構楽しんで働いている感じがする。悪くはないな、と思っているのではないだろうか。まあ、人間と暮らして一番得をしているのは猫だと思うけど。 イヌは身近すぎてあまり研究対象にならないみたいだが、何頭かのイヌと暮らしてきた身としては、研究したらこんなに面白い生き物はいないと思う。実はこいつ世の中のことを相当わかっているんじゃないか、と思うこともあったし、どう考えているのだろう、と不思議に思うこともあった。たとえばぼくは、イヌを渓流釣りにつれていくことがよくあったのだが、魚が水から出てくるのが相当面白いらしく、しばらく釣れないと脇に座って咎めるような目でこっちを見たり、ふと気づいたらいないので探したら、全然知らない釣り人の後ろに座っていたり(そっちのほうが釣れると思ったのだろうか?)、しまいには自分で、水面を前足でぴちゃぴちゃ叩くということを始めた。あれは魚が水しぶきを上げて釣れるのを観察していて、水しぶきを上げると魚が出てくるのかも、と考えたのではないだろうか。だとすればそれは演繹的推論であり、相当高度な知性を持っているといってよさそうだ。 本書に出てくるコンラート博士の主張や理論に全部賛成するわけではないが、それでもこんなことを考えながらニヤニヤしながら読んだのだった。面白かった。
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イヌを飼っていた時 この本を読んでいれば! そんな本であった とても面白い イヌ好きネコ好きの人は読むべきだ
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動物行動学者コンラート・ローレンツの犬と猫(主に犬)についてのエッセー。訳が読みづらかった・・・。しつけや犬を選ぶときの参考にもなる本。 犬も人間のように感じたり、行動したりするのが興味深かった。 面白かったのは、垣根の話。二匹の犬が垣根の両側で吼え合っていたら、垣根が途中でな...
動物行動学者コンラート・ローレンツの犬と猫(主に犬)についてのエッセー。訳が読みづらかった・・・。しつけや犬を選ぶときの参考にもなる本。 犬も人間のように感じたり、行動したりするのが興味深かった。 面白かったのは、垣根の話。二匹の犬が垣根の両側で吼え合っていたら、垣根が途中でなくなった。すると吼えるのをやめ、垣根のあるところにもう一度戻って何事も起こらなかったかのように再び吼え始めた。 柵の威力恐るべし?笑 読んでいて、日本の犬が飼われている環境と著者が飼っている環境は大きく違うなぁと思った。
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