商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2009/07/21 |
JAN | 9784862482945 |
- 書籍
- 新書
沖縄幻想
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沖縄幻想
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
かつては「癒やしの島、長寿社会」として知られた沖縄が、最近では乱開発による貴重な自然遺産破壊や男性の自殺率の高さなどで有名に。(でも沖縄のオバアは強い!)また、地政学的要衝の地として米軍基地を抱え込む見返りに全国一の補助金を受け取るが、貧困率は全国一。沖縄の補助金で潤うのは土建屋...
かつては「癒やしの島、長寿社会」として知られた沖縄が、最近では乱開発による貴重な自然遺産破壊や男性の自殺率の高さなどで有名に。(でも沖縄のオバアは強い!)また、地政学的要衝の地として米軍基地を抱え込む見返りに全国一の補助金を受け取るが、貧困率は全国一。沖縄の補助金で潤うのは土建屋だけと揶揄されながらも、沖縄県民の8人に一人が建設関係者という理由から表立って反対できない村社会。(「オール沖縄」というスローガンも同様) 地場産業を守るため、みずほ銀行以外の都市銀行が存在しないとか、オリオンビールや泡盛の酒税優遇なども本土からの企業誘致の障壁となっています。 そして親戚同士の助け合い組織(ゆいまーる)があるので、失業や離婚もへっちゃら。 政府補助金をハコモノではなく、基幹産業育成や職業訓練など将来に残る資産としてなぜ投資しなかったのか?なぜ沖縄には、基地反対運動しか支持しないメディアしか存在しないのか?遅まきながら、沖縄県民(特に若者)も沖縄を仕切る社会に構造的欠陥があるのではと疑い始めてきました。 一方では、高い出生率や県外からの移住者など人口減に苦しむ他県から見れば、羨ましい環境をいかに活用するのか、あいも変わらず基地問題で県民の分断を図るよりも一致団結して沖縄の未来をどうするのか、まさに県知事の手腕が問われています。 本書で、沖縄の抱える問題をおさらいしておきましょう。
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沖縄に多大な親睦を抱く、沖縄県人以外から見た沖縄の問題点。ことは沖縄に限ってはいるが、箱モノ依存、バブル、都市へのあこがれ、地域社会の衰退など、日本が抱える構造的な問題を指し示しているように思う。この本を読んで自分の住んでいる地域を見返してみると、何とも心が痛む思いである。タイト...
沖縄に多大な親睦を抱く、沖縄県人以外から見た沖縄の問題点。ことは沖縄に限ってはいるが、箱モノ依存、バブル、都市へのあこがれ、地域社会の衰退など、日本が抱える構造的な問題を指し示しているように思う。この本を読んで自分の住んでいる地域を見返してみると、何とも心が痛む思いである。タイトルの「沖縄幻想」というのは言い得て妙。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 三〇年以上、通い続けてきたからこそ見えてきた。 『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で大宅賞を受賞した著者が、愛情をもって憂う沖縄の未来。 移住ブームと土地バブルの崩壊、無秩序な乱開発による自然破壊、癒しの島・長寿社会への幻想、カジノ誘致構想の愚、基幹産業の不在、莫大な補助金の非効率な使途―。 沖縄はこのまま東京を小さくしたような何の変哲もない島になってしまうのか。 [ 目次 ] 第1章 沖縄の自然を食い荒らす者たち(目の前が海で坪一五万なら安いか;今回は三度目のバブル崩壊 ほか) 第2章 観光政策、ただいま迷走中(観光客一〇〇〇万人構想に欠けている準備;水不足はダム建設では解決しない ほか) 第3章 補助金は沖縄に何をもたらしたか(補助金漬けの島;もらった補助金でなぜ新たな産業を興せなかったのか ほか) 第4章 健康の島、長寿の島幻想(沖縄=長寿県のイメージはいかにして定着したか;「クスイムン」という思想 ほか) 第5章 沖縄人気質(沖縄人の結束力を支えた門中制度;貧しさがユイマールを生んだ ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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