セックス格差社会 宝島SUGOI文庫

門倉貴史(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2009/07/01
• JAN: 9784796672887

商品レビュー

2018/12/22

　煎じつめれば、金銭の格差がセックスの機会に恵まれるか否かの差に直結する。
　が、結婚しやすい高収入の男性は働き過ぎでセックスレスの傾向にある。

2012/06/02

セックスを取り巻く諸事情。年収と婚姻率は相関する。日本人のセックス回数は先進国中最低だが、これは長過ぎる労働時間が原因と見られる。前半は、面白い統計がどんどんでてくるのですが後半は息切れ。

2009/11/27

経済格差が恋愛の機会すらも奪っているという先進国ならではの格差問題の話。

日本では年収が２００万円以下の男性だと女性と恋愛をしたり、結婚をする機会が極端に低くなるらしい。

しかも、学生時代に女性と付き合いを持たないまま派遣社員などの低所得かつ不安定な職業についた人は、その後もずっと恋愛から淘汰されることが多く、そういう人々の中で中年童貞が爆発的に増えているという。中年童貞の増加は当然ながら出生率の低下にも影響しているという。

貧困によりただでさえ苦しい生活を強いられる人達が、恋愛の機会からも遠ざけられるという負のスパイラルは最低限の人権すらも危うくしていると思う。

バタフライエフェクトではないが、一つの問題がそれだけで収まらることはなく、必ずいくつもの更なる問題を生むのだと再確認させられた。

★心に響いた言葉

正社員男性の有配偶率が40．4％となっているのに対して、非正社員男性の有配偶率は13．5％にとどまっている

一般に一回のセックスで消費されるエネルギー量は、100～400キロカロリーと言われる（サッカーを40分間続けたときに消費するエネルギー量は266キロカロリー）

07年度（１ヶ月平均）に生活保護を受けた母子世帯の数は9万2910世帯に上り、10年前の97年に比べて約1・8倍の規模に膨らんだ

シングルマザーの平均年収は213万円となっており、通常の世帯の4割程度にすぎない