商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/07/03 |
JAN | 9784062154956 |
- 書籍
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今夜も宇宙の片隅で
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今夜も宇宙の片隅で
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商品レビュー
3.3
11件のお客様レビュー
起承転結や明確なテーマはないけれど、 登場人物たちがそれぞれの日常を過ごしている感が よく表現されており、それが心地いい。 今もどこかで誰かが、喜んだり怒ったり哀しんだり楽しんだり。 当たり前のことだけど、 読了後に他人の人生を想像してしまうそんな作品でした。
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“せっかくなので、七輪でアジの開きを焼いて食べました。大掃除の際、ベッドの下から転がり出てきた七輪は、以前、練炭自殺を目論んだおりにホームセンターで買ったものです。自殺サイトでともに旅立つ仲間の募集をかけたのですが、ドタキャンされて機を逃し、そのまま放置していました。なんでも役に...
“せっかくなので、七輪でアジの開きを焼いて食べました。大掃除の際、ベッドの下から転がり出てきた七輪は、以前、練炭自殺を目論んだおりにホームセンターで買ったものです。自殺サイトでともに旅立つ仲間の募集をかけたのですが、ドタキャンされて機を逃し、そのまま放置していました。なんでも役に立つもんですね。というか、こっちが本来の使用法です。すみません、アジの開きはガチで美味でした。 五年三組十八番、雨宮ルイくんでしたっけ。 あの晩、拾ったタオルの裏に、そうマジックで書いてありました。サッカーが好きといっていたので、いまごろはきっと母校の庭で仲間といっしょに、元気にボールを蹴っていることと思います。家出っておもしろいんだぜ、なんて、調子こいていわないように。十年近くも前の話で、何番だったか忘れましたが、元五年一組の城田マコトはオマエに会えてよかったです。”[P.62_扉を開けたその先へ] 主軸は漫画「惑星5」かな。 あとは偽物のクスリとか、ネット上の関係とか。 “「いいところって、どこですか。もしかして山の中ですか。フリスク殺して、埋めるんですか」 「ちょ。物騒なこというなよ、御園」 さすがにそれはない、と思って、ぼくはあわてて口をはさんだ。テンパっているぼくたち二人の様子が面白かったのか、中嶋さんはニヤニヤしながらタバコをくわえて火をつけた。 「まぁそうキャイキャイいうなって。もしそうだったらどうするよ」 「だったら、ぼくも埋まります。フリスク一人じゃかわいそう」 いや、埋まってないで助けろよ。と、ツッコミを入れる暇もなく、御園は大きな荷物を抱えてさっさと車に乗りこんだ。勇気があるのかバカなのか、どっちなのかよくわからない。”[P.100_戦士の休日]
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『惑星5』という漫画とその作者を軸にしたオムニバス形式の話。 作者そのものが謎なままなのがいい。 好きなのは、漫画作者とその幼馴染の話と、高校教師の話。 可もなく不可もなくさらっと読めてしまう。 各話のつながりが半端な感じがするけれど、それがかえってタイトル『今夜も宇宙の片隅で』に合っている気がする。 どこかですれちがったりつながったりしているけれど、深い関わりはない。 そんなことは世の中五万とあるわけで。 自分の身の回りにだって起こりえることなんだよなあ、と考えた。 ネットや本の先にいる人に想いを馳せてみたりして…
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