商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/06/30 |
JAN | 9784104525034 |
- 書籍
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デンデラ
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デンデラ
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商品レビュー
3.4
53件のお客様レビュー
羆とヒトが格闘するシ―ンは私の最も好きなもので、さらにこの物語では羆が心情を吐露する面白さ。数多い婆さんたちは、認知症もなくデンデラで活躍している。とても良い。
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姥捨て山に棄てられ、それでも生き抜いた50人以上の女達が秘かに作りあげた共同体・デンデラ。しかしそこに巨大な雌羆が現れ老婆たちは対決を迫られる。 いや~~、こういう話でしたか。まあ、70歳から100歳までの老婆の元気の良い事(苦)。跳び、走り、木槍で熊に立ち向かい。全く有り得ない...
姥捨て山に棄てられ、それでも生き抜いた50人以上の女達が秘かに作りあげた共同体・デンデラ。しかしそこに巨大な雌羆が現れ老婆たちは対決を迫られる。 いや~~、こういう話でしたか。まあ、70歳から100歳までの老婆の元気の良い事(苦)。跳び、走り、木槍で熊に立ち向かい。全く有り得ないけど、そこはまあ良いのです。 でも・・・。肉体的な元気さもですが、精神的にも枯れて無い。全ての老婆たちの中にあるのは恨み、妬み、憎しみばかり。生ぬるい愛情などかけらもなく。そうした悪意を吐き出す言葉に読んでいて疲れます。 遠野のデンデラ野に行ったことがあります。この小説の様な山中では無く、遠野盆地の山裾にある何もない野っぱら。陰惨さも無く拓けた所でした。おそらく老人たちが村から離れて自給自足の生活を送った場所なのでしょうね。そういう意味では村田喜代子さんの『蕨野行』のような場所です。自ら姥捨てに赴いた姑と彼女を実の母とも慕う息子の年若い後妻の愛情にあふれる往復書簡。悲惨さの中に靭さや逞しさを、さらに優しささえ見せる絶品の『蕨野行』とは全く異なる話でした。 映画化されたんですね。錚々たるキャストですがあまり評判は良くなく。題材としては面白いけど、映像化するともっと嘘っぽくなるのかもしれません。
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老婆たちの壮絶な生き死に。 執着、達観、恐怖、逃避などなど 人間の生にまとわりつく様々な要素を 塊にして投げつけられた、ような読後感。
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