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新釈 現代文 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/06/10 |
JAN | 9784480092236 |
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新釈 現代文
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新釈 現代文
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
この本は、大学の受験に備えて勉強中の諸君のために、入試現代文の解き方を説いたものと称しています。 この本は、結局「たった一つのこと」を語ろうとするものです。 内容は、「簡明正確」でわかりやすいものでした。 ■予備 ・現代文とは、何等かの意味において、現代の必要に答えた表現の...
この本は、大学の受験に備えて勉強中の諸君のために、入試現代文の解き方を説いたものと称しています。 この本は、結局「たった一つのこと」を語ろうとするものです。 内容は、「簡明正確」でわかりやすいものでした。 ■予備 ・現代文とは、何等かの意味において、現代の必要に答えた表現のことです。 ・「現代の必要に答えた」という条件と、「表現である」という条件においてです。 ・「表現」ということばは、少なくとも二つの意味を持っております。一つは単に「文」という意味です。「文法的文」と言ってもおなじです。もう一つは、それを読む「他人を予想した文」を指す場合です。 ・公的表現の性格について説明する場合に「筆者の願い」、その表現の公的性格を形作ることになるわけです。 ・すべての公的表現には、自分の立場を読者に伝え、それを読者に認めさせようとする筆者の願いが根底に流れている。 ■前提 ・筆者の願いが公的表現の性格を形成する。 ・読むものの内にどうしてもなくてはならない二つの前提について記します。 ・その前提の一つは、読者自身の問題意識、「現代文とは、何等かの意味において、現代の必要に答えた表現のことです」 ・問題意識とはつまり知識のことになります。知ろうとする心と知られたものとの関係がそこに成立します。そして、この両者はもともと切り離すことのできないものです。知ろうとする心ののないところに知識は生まれるわけはありません。 ・現代文の根底をなすものは、現代の思想である。 ・明治維新をきっかけとした近代日本の歴史は、結局ヨーロッパ文化の移植による、封建制打破の歴史であったわけです。 ・人間主義というのは、ヒューマニズムの訳語です。他に人道主義・人本主義・人文主義などの訳語もあります。ヒューマニズムこそ、ルネサンスの精神であり、ひいては近代文化全体の母胎となったものです。 ・その前提の二つは、私は内面的運動感覚という、長い名で呼びたいと思います。それは、「論理の感覚」と呼んでもいいです。 ■方法 ・たった一つのこととは、入試現代文という断片的な表現に関する方法です。そしてそれは、ひと言でいえば、「追跡」ということです。どこどこまでも、筆者を追跡するという方法です。 ・追跡は一歩一歩、出来れば筆者の足跡の一つ一つを踏みつつ、なされなければなりません。追跡に飛躍は禁物です。 ・私が「たった一つのこと」として、「追跡」をいう場合は、そのうちに当然「停止」をもふくむのです。だからそれは、「たった一つのこと」なのです。「追跡」「停止」の二つに分けて記すということには、全く便宜的な意味しかないのです。 ・追跡という方法は、すでに記したとおり、出発・追跡・停止の三つの部分から成り立つものです。 ・停止は、追跡の到達点において立ち止まり、前後左右を展望し、追跡の経路を回想し、すでに終わった追跡の全体に関して、その意味を明らかにするところに目的があります。すなわち、「今、自分はどこにいるか」がわれわれの停止して把握すべき最大の目標なのです。 ■適用 ・出題者の立場をよく理解し得さえすれば、おのずから、答案の書き方もわかってくるはずです。 ・特に「簡明に記せ」という注文がついてない場合であっても、常に「簡明」に書くことを忘れてはいけません。それに私は「正確」の二字をつけ加えたいと思います。「正確」というのは、一つは「過不足なく」ということです。もう一つそれに「文字を正しくきれいに」という意味も加えます。 ・「何を聞かれているか」に即して、「簡明正確」に答えるようにすることだけが、現在は諸君の唯一の道なのです。 ・「たった一つのこと」がどれだけ体得できたか。「たった一つのこと」はどれだけの力を示し得るか ・二度読んでください。どんな書物でもそうですが、二度読んではじめて読んだと言えるのです。 目次 読者へのことば たった一つのこと 第1章 予備 第2章 前提 第3章 方法 第4章 適用 後記にかえて (付)問題の解答 解説(石原千秋) ISBN:9784480092236 出版社:筑摩書房 判型:文庫 ページ数:272ページ 定価:1100円(本体) 発売日:2009年10月30日第7刷
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学入試の国語を解くのに必要なのは、筆者の論を追跡すること。豊富な例題を説きながらそれを体得していくようになっている。 選択肢が「相対的にこっちの方が傷が少ないからこっち」みたいな、設問として意地悪なものだったり、解答それでいいの?みたいな物足りなさだったり、少しもやっと。
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現在60代の後半から70代の方にとって、半世紀前に受験生だったような人たちにとって、これはかなり懐かしい参考書です。 今の高校生には、おそらく読むことも活用することも難しいのではないでしょうか。文庫化されて本屋の棚に残っているとしても、手に取って頷いたりしているのは老人ばかり...
現在60代の後半から70代の方にとって、半世紀前に受験生だったような人たちにとって、これはかなり懐かしい参考書です。 今の高校生には、おそらく読むことも活用することも難しいのではないでしょうか。文庫化されて本屋の棚に残っているとしても、手に取って頷いたりしているのは老人ばかりではないかという気がしますがどうなのでしょう。 しかし、今こそ現役の受験生諸君に読んでいただきたいのがこの参考書です。要するの答えが書いてない、解き方が書いてないからです。 「ハウツー本」に育てられている秀才が、答えのない現実のぶつかるとどうなるか、コロナ騒動が教えてくれているのはそういうことではないでしょうか。 騙されたと思って、この参考書で考え始めてほしいと思います。 ブログにも、グダグダ書いています。よければ覗いてみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201905180000/
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