商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/06/05 |
JAN | 9784062154697 |
- 書籍
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戦国奇譚 首
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戦国奇譚 首
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商品レビュー
3.7
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戦国時代、徒歩で手柄目指してかけまわる下級武士たちの短編集。預かっちゃったり、拾ったり、もらったり。不正に敵の首を手に入れてしまった者達の悲喜交々。首をとって帰らなければ恩賞も出世もない彼ら。なんだか、歩合制の外回り営業さんを見ている様な…。
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戦国時代の「首」、というか、首功を挙げる、にまつわる短編集。そっか・・・・、合戦が始まると、みんな首が欲しいから、徒歩の足軽たちもあんなに一所懸命走って行ったのね、と今更ながらに腑に落ちた思い。(手柄は馬上の侍たちのもので、無理やりに動員された雑兵は怪我しないように逃げ回っていれ...
戦国時代の「首」、というか、首功を挙げる、にまつわる短編集。そっか・・・・、合戦が始まると、みんな首が欲しいから、徒歩の足軽たちもあんなに一所懸命走って行ったのね、と今更ながらに腑に落ちた思い。(手柄は馬上の侍たちのもので、無理やりに動員された雑兵は怪我しないように逃げ回っていればいいんじゃないか、と思っていた私は、そもそもの仕組みがわかっていなかったということ。足軽もさぁ、仕事だぞ!と張り切ってたんだ・・・。)とにかく、身分が上でも下でも、名のある者の首を挙げさえすればイコール出世。現代のサラリーマンがプレゼンや得意先周りに熱心になるのと一緒なんだ、とそこが一番面白かったです。で、首の取り方、持ち運び方、その首の検証があり、また、「もらい首」「拾い首」などの裏技も。かなり細かく規定があって、うん、そうだよね、これで給料が決まるんだったらあれこれ想定して、ズルは許されないようにするでしょう、とも。ただ、この短編集の中で、主人公が幸せになるのがたった一篇だけだったのが辛かった。みな、首に振り回され、一所懸命だったり、卑怯だったりしても、結局はそんなにうまくはいかないんだよ、というオチが悲しくてね・・。人間の弱さを描く、という面からみれば成功した作品なんだろうけど、私はズルでもいいから出てきた人には幸せになってほしかったな。
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武功の証し「首」をめぐる短編集。「頼まれ首」「間違い首」「要らぬ首」「雑兵首」「もらい首」「拾い首」と、首・首・首…。話のテンポもよく、短編ということもありスラスラ読める。「首」を”手に入れた”名もない兵たちの心の振幅が描かれている。功をあせるあまり、「首」に翻弄される姿、心のあ...
武功の証し「首」をめぐる短編集。「頼まれ首」「間違い首」「要らぬ首」「雑兵首」「もらい首」「拾い首」と、首・首・首…。話のテンポもよく、短編ということもありスラスラ読める。「首」を”手に入れた”名もない兵たちの心の振幅が描かれている。功をあせるあまり、「首」に翻弄される姿、心のあり様は、リアルに感じる。
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