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田沼淳一スペシャル 相姦獣夜 フランス書院文庫
733円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2009/06/10 |
JAN | 9784829616420 |
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田沼淳一スペシャル 相姦獣夜
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田沼淳一スペシャル 相姦獣夜
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完全無欠の誘惑系官能小説家田沼淳一誕生の瞬間
全5編の短編集である。ヒロインは姉・母・妹・従姉・叔母。姉や母の話は作者の過去作品が透けて見えるストーリーだが愛と欲に満たされながら華麗(?)に堕ちていくヒロインが激しくも艶めかしい良作で、主人公も田沼作品らしいワルさを見せている。しかし!驚きの作品が後に控えている。その予兆は【...
全5編の短編集である。ヒロインは姉・母・妹・従姉・叔母。姉や母の話は作者の過去作品が透けて見えるストーリーだが愛と欲に満たされながら華麗(?)に堕ちていくヒロインが激しくも艶めかしい良作で、主人公も田沼作品らしいワルさを見せている。しかし!驚きの作品が後に控えている。その予兆は【小悪魔な妹】から始まる。ヤバ過ぎるほど幼い妹が兄を挑発する展開から後に兄の逆襲で妹が隷属する話なのだが、何だかテイストがやけに軽い。婉曲的に挑発する妹にしても実質的な誘惑だし、その結果として妹の想いは成就している。う~ん、これは主人公がまだちょっとアレだけど充分に誘惑作品だなぁと思っていたら次の【再会した従姉】が凄かった。主人公純情!ヒロイン健気で可愛い!さらには二股で奪い合い!最後ハーレム!そして笑える!大爆笑!どうしちゃったのタヌジュン!……とまぁ、「!」の多用で大変恐縮だが、それくらいの凄まじい破壊力なのである。明るく楽しい最高級の誘惑作品と断言する。しかも、この関係を全て見透かしながら高みの見物を決め込みつつ適度に撹乱する主人公の母が実にイイ小悪魔で彩りを添えている。美貌の母ということがヒロインのセリフで語られているが、相姦がテーマの本作にあってこの母が主人公争奪戦に参戦しないところがまた良い。参戦するのも良さげ(そうなると巽飛呂彦作品にかなり接近する)とは思うが、それは次作のお楽しみとしたい。これまでの作風を支持する諸兄には「どこへ行ってしまうんだ」だと思うが、でも、これ傑作だよ、と言わずにいられない。あえて重箱の角を突くとすれば(凌辱系から転身する際にしばしば見られるが)結末のヒロイン達が少々隷属し過ぎなくらいか。最後の叔母の話も小品ながら26歳という若叔母が新鮮な実に良い作品である。田沼淳一の新境地は巽飛呂彦の後継者たる可能性を秘めていると感じた。【敬称略】
DSK