ザ・ギャンブルフィッシング 世界記録バスに憑かれた釣り師たち

モンテバーク【著】, 伊藤宗道【訳】

• 販売会社／発売会社: つり人社
• 発売年月日: 2009/06/15
• JAN: 9784885361623

商品レビュー

2010/10/27

アメリカで、世界記録バスを釣り上げることに人生をかけた男達（女も）を追ったドキュメンタリーです。日本では外来魚、害魚として有名なバスですが、もともと北米の固有種のバスは、アメリカでは「アメリカらしいゲームフィッシュ」として、国民的な人気があるようですよ。しかもその大事さ加減ときたら、バスを太らすための餌としてニジマスを放流するくらい。これはほんとにそう珍しいことではないみたい。アメリカ人というのは、その湖にもともといた魚がいなくなってしまう、とかいうことに、あんまり頓着しないのね・・・。捕鯨反対とかで、環境に対する意識が高いのかと思いきや、 この本を読むと、アメリカ人の環境に対する意識の低さにはがく然としますな。クジラは本気でかわいそうなだけなんだね、彼ら・・・。魚はほ乳類じゃないもんな。
脱線しましたが、とにかくアメリカは、世界記録バスを作り出すためなら、環境なんてどんどん変えて当たり前、という世界。そしてその世界記録バスには日本円で一億円弱という大金が賭けられており、もしこれを釣り上げたら国民的ヒーロー。
だけど、1932年以来、記録は破られておらず、レコード・バスは幻とされてきたそう。

しかし、皆、お金のため・・・というよりは、もうデカバスに取り憑かれてしまっている。
仕事する他には、釣りだけ・・・という毎日。家族にも見切られ独りぼっちになった人も出てきます。家族を取り戻したい、でもデカバスからは離れられない。その気持、私もちょっと分かる。