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分子進化のほぼ中立説 偶然と淘汰の進化モデル ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/05/20 |
JAN | 9784062576376 |
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分子進化のほぼ中立説
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分子進化のほぼ中立説
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
分子進化の中立説では説明できなかった部分が、「弱有害効果を持つ突然変異=ほぼ中立な突然変異」による説への拡張により説明可能であることを解説した本。 集団のサイズが大きければ自然淘汰が有利に働き、集団のサイズが小さければ遺伝的浮動の影響が大きくなる。この時、突然変異の多くが弱有...
分子進化の中立説では説明できなかった部分が、「弱有害効果を持つ突然変異=ほぼ中立な突然変異」による説への拡張により説明可能であることを解説した本。 集団のサイズが大きければ自然淘汰が有利に働き、集団のサイズが小さければ遺伝的浮動の影響が大きくなる。この時、突然変異の多くが弱有害効果を持つと考えると、大集団では有害効果が優位になり、進化には寄与しない。一方で、小集団では中立的に働き進化に寄与する。このほぼ中立仮説により、著者は集団のサイズと進化速度に負の相関がある事を予測した。
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先に断っておくと,集団遺伝学を勉強していて本著者について知らないのであれば,目を通しておくべき本である。 題名にある「ほぼ中立説」というのは,今となっては一般的とされる木村資生の「中立説」の難点に対するものである。太田朋子は「弱有害効果(ほぼ中立)」の導入によりその解決を図った...
先に断っておくと,集団遺伝学を勉強していて本著者について知らないのであれば,目を通しておくべき本である。 題名にある「ほぼ中立説」というのは,今となっては一般的とされる木村資生の「中立説」の難点に対するものである。太田朋子は「弱有害効果(ほぼ中立)」の導入によりその解決を図った,現在では十分認められている概念とみられる。 本書のレビューを簡潔に言うなら,内容★5で編集★1,といったところ,★3なのはそれを渋々平均化したもの,レビューサイトの星の(内容にしては)低いのはこれに尽きると思う。内容は集団遺伝学に触れるのであれば必読ものだ。 そのレベルの高さに編集が追いついていない。随時補足説明をしたり巻末に用語集を載せたりと初心者に合わせようという努力が一応は見られるものの,そもそも初心者が読めるレベルの話ではない(木村資生の理論が分からないと門前払いだろう)。ではある程度分かる人が満足するものかというと,そうでもない。引用元の論文のリファレンスがないのは,学術書ではないということなのか。 まとめると,読者層のターゲッティングができていない本,ということ。もっともビジネス書ではよくあることなのだが。
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2009年刊行。 遺伝進化学の観点から否定的に捉えられている自然選択仮説。他方、遺伝的偶然を進化の原動力とする中立説。 その何れもが難点を抱えているが、その解消を目指したのが本書のいうほぼ中立仮説だ。 すなわち、突然変異の大半が進化的には弱有害であり、大集団では拡散すれば悪影響を及ぼす。しかし、小集団なら例外的優位変異が、進化に優位に作用するのだ。 イメージ的に多剤耐性細菌の拡頒プロセスを想起させる。 著者は国立遺伝学研究所名誉教授。
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