商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1984/12/10 |
JAN | 9784167178055 |
- 書籍
- 文庫
エベレストを越えて
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エベレストを越えて
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3.9
19件のお客様レビュー
植村直己さんのエベレ…
植村直己さんのエベレスト登頂時の話。細かく書かれています。
文庫OFF
日本で初めて世界の頂点を極めた男の、エベレストにかけた思いを綴った本。 やや古風な文体ながらもその熱量は十分に伝わった。特に、植村直己の初筆「青春を山にかけて」を読んだ後でこの本を読むと、先の本では割愛されていた諸々の描写がなされていて、再発見していくような不思議な感覚があった...
日本で初めて世界の頂点を極めた男の、エベレストにかけた思いを綴った本。 やや古風な文体ながらもその熱量は十分に伝わった。特に、植村直己の初筆「青春を山にかけて」を読んだ後でこの本を読むと、先の本では割愛されていた諸々の描写がなされていて、再発見していくような不思議な感覚があった。
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「植村直己」の山岳ドキュメント作品『エベレストを越えて』を読みました。 『青春を山に賭けて』に続き「植村直己」作品です。 -----story------------- 「私にとって、良い山とはひとつの極限を意味している」 -山を愛し、山に消えた不世出の冒険家にとって、エベレ...
「植村直己」の山岳ドキュメント作品『エベレストを越えて』を読みました。 『青春を山に賭けて』に続き「植村直己」作品です。 -----story------------- 「私にとって、良い山とはひとつの極限を意味している」 -山を愛し、山に消えた不世出の冒険家にとって、エベレストこそは至上の"良い山"であった。 一九七〇年、日本人として初登頂したのをはじめ、五回にわたるエベレスト行の総決算としてつづった本書は、登山家「植村直己」の<山への遺書>となった。 ----------------------- 『青春を山に賭けて』の中で紹介されていた冒険歴の中から、エベレスト行きだけを抽出して、詳細を綴っている作品です。 意外なことに、エベレストについては、実際に登頂できたのは1回だけで、残りは全て失敗しているんですよねぇ。 悲惨な遭難事故を多く経験しているのも、ここエベレストです。 でも、そんな失敗談の方が「植村直己」の山や極地への思いが、強く伝わってくる感じがしましたねぇ… 一方で、食べ物(ヒマラヤでのシェルパの食事、アマゾンのピラニア、エスキモーの生肉)から現地に馴染んで行く逞しさには感心させられました。 やはりタフになるには、何でも食べれないとダメですよね。 終章に印象的で、気に入った一節がありましたので紹介しておきます 「(前略)山というものを窮屈に考える事はないのだ。山に向かって競争するのも、山の自然を愛するのも、山をスポーツの対象、あるいは哲学や学術の対象とするのも、それはそれでみんないいのではないかと思う。 したがって、山に登りたいと思ったときは登ればいいし、登りたくないと思えばやめればいいということにもなろう。」 そうなんですよね、登らされているわけじゃないし、みんなそれぞれの目的を持って、自分が登りたいから登っているんですもんね。 それぞれの楽しみ方があってイイと思います。 内容も十分愉しめるモノになっていますが、「植村直己」という人間の人物像に魅せられて、どんどん読み進める感じです。 作り話ではなく、実際に体験・経験したことが綴ってあることも、「植村直己」作品の魅力のひとつなんでしょうね。 『青春を山に賭けて』を読んだときも感じましたが、これだけ克明に記録をつけているのも凄いなぁ… と感心しました。 次も「植村直己」作品を読もうと思います。 解説で、「植村直己」のことを紹介してありましたが、その中で印象に残る一節、、、 「植村は(中略)、ひとの嫌がることは自らかって出ることが多く、どんな仕事にも骨惜しみせず、馬鹿正直なほど取組んだ。決して不平や不満をもらすことなく働いた。 自分には厳しく、他人に対しては寛大だった。また特に、先輩には礼儀を重んじ、ひとを立てることを忘れなかったし、細かいことにも気を配る男であった。私もその恩恵に浴したひとりであったが…、それがまた、あの人なつこい、さわやかな笑顔であったから、本当に気持ちよく接することができた。後輩に対しても、誠に親切で、先輩風を吹かせることもなく面倒をみるので、誰からも慕われ尊敬された。それが精神的にも、肉体的にも極限状態にある山の中においてであるから、下界ではしかりである。」 こんな素晴らしい人物に、一度、直接、会ってみたかったなぁ。 ≪本書で紹介されるエベレスト行≫ 1969年4月~6月 - 第一次偵察隊 1969年8月~11月 - 第二次偵察隊 1969年11月~1970年2月 - ヒマラヤ越冬 1970年2月~6月 - 日本エベレスト登山隊(松浦輝男とともに日本人初登頂) 1971年2月~5月 - 国際エベレスト登山隊(登頂ならず) 1980年10月~1981年2月 - 日本冬季エベレスト登山隊(登頂ならず)
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