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吉本隆明1968 平凡社新書459
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2009/05/15 |
JAN | 9784582854596 |
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吉本隆明1968
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商品レビュー
3.5
12件のお客様レビュー
吉本隆明を読むためのブックガイドとして良いのではないか。自分の言葉で、自分の生活に引き付けて、エモーショナルに語ることは大切だと感じる。
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3月に、ニューヨークに20年ぶり?に行った際に、父の友人(日本人)宅に泊めてもらい、そこで発見した本著。元々吉本隆明の本をいくつか読み、ファンであったため、見つけた時に驚いたのだが、なぜ持っていたのだろう… 本著は当時の時代背景を知らないと、理解が難しい。
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1968年の学生運動にコミットした著者が、当時の若者たちがなぜ吉本隆明を支持したのかということを明らかにする試みです。 転向論や芥川龍之介論を読み解くことで、吉本の思想の中心概念である「大衆の原像」が当時の学生たちにどのような問題を投げかけたのかを解き明かします。その後、本書で...
1968年の学生運動にコミットした著者が、当時の若者たちがなぜ吉本隆明を支持したのかということを明らかにする試みです。 転向論や芥川龍之介論を読み解くことで、吉本の思想の中心概念である「大衆の原像」が当時の学生たちにどのような問題を投げかけたのかを解き明かします。その後、本書で著者がもっとも力を入れて論じている、『高村光太郎』の解読がつづきます。フランス留学時にロダンに触れることで掲示された「世界的普遍性」と、父・光雲によって象徴される「日本的特殊性」のあいだで苦悶した光太郎は、長沼智恵子との恋愛、結婚、セックスに「性のユートピア」を見いだし、それによって問題の解決を図ろうとしたと、吉本は考えました。そこには、西洋的な教養に生きる個人と、彼の生活を支えてくれた「家」との葛藤という、近代日本の伝統的な問題と密接に結びついていることが見てとられます。 しかし、やがて智恵子との生活は破綻し、「世界的普遍性」と「日本的特殊性」の矛盾を彼女との生活という「自然」において止揚することをめざした光太郎のもくろみは挫折することになります。その結果、彼は大東亜戦争の肯定という道へ進んでいくことになります。 著者は、吉本の高村光太郎論を紹介するとともに、そうした吉本の問題意識が、郷里の親たちの期待を受けて大学に入学しながら、マルクス主義の説く革命に自分自身の理想を重ねあわせようとした当時の学生たちを動かしたことを指摘しています。
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